脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『蒙古襲来(上)』

1995年度生まれ以降の電脳スマホ世代が気持ち悪すぎる件について:哲学ニュースnwk
ITネイティブがどんな新時代を築いてくれるのか、駆逐されるべき旧時代の遺物としては楽しみでなりません。


 '15夏アニメも出そろいまして、今季視聴予定は『それが声優!』と『うしおととら』。TOKYO MXは神様です。


艦これ進捗

  • 南西諸島海域沖ノ島沖攻略中。第一艦隊旗艦:古鷹改。

SRWZⅢ天獄篇進捗

  • 2周目第47話「決戦の地へ」ダバラーンと交戦中。トップエース:オットー=ミタス@ネェル・アーガマ

恐いくらいの侵略も解かってた思ってた望んでた

元寇
 鎌倉時代元のわが国に対する侵攻。
 13世紀空前の大帝国を建設した元の忽必烈*1は、日本の征服をはかり、1268以来度々使者を送って来た。しかし時の執権北條時宗*2は返書も出さず、九州の将士に命じて防備を固めさせた。
 ①文永の役:元・高麗の連合軍3万余、船艦9百余隻の大軍は、対馬壱岐を襲って博多湾に上陸した。西国の将士はよく防戦につとめたが、元軍の巧みな集団戦法や火器に悩まされ、太宰府附近まで退却した。ところが偶々暴風が吹いたため、かろうじてこれを撃退することが出来た。しかし'75元が再び使者を送って来たので、時宗はこれを鎌倉龍の口で斬り、博多の海岸に石塁を造築して警備を厳重にさせた。
 ②弘安の役:'81.6元・高麗の軍勢14万余、船艦4千4百余隻は2軍にわかれ、再び博多湾に来襲した。この時も諸将士の奮闘、再度の暴風によって、元船は多く覆没し無数の死者が出たので、元は日本征服の目的を達することが出来なかった。その後忽必烈は3度目の遠征を企てたが、内乱のためその計画は挫折した。
 元寇にあたり莫大な国防費を使ったため幕府の財政は欠乏し、その費用を負担した御家人や人民の生活もまた益々苦しくなった。そのため幕府は徳政令を発して御家人の救済をはかったが効果なく、幕府の基礎であった御家人組織が崩れ、北條氏の威信も衰えるようになった。(『改訂増補 日本史辞典』より引用)

 鬼才網野善彦氏の描く元寇の真実。氏らしくバックグラウンドの13世紀後半の社会史の様相を呈しており、主題のはずの文永・弘安の役の描写がとっても淡泊。取りあえず、上巻で弘安の役まで終了しちゃって下巻はどうする気なんだろう。
 とまあそれを除けば、いつもの網野節でとても読みやすくかつ魅力的な歴史観を提示してくれてます。読みやすすぎて読後に残るのがさっぱりなのもいつものこと。読んだの早数か月前とは言え、内容ほとんど思い出せないのはいかがなもんかと。読んでる間は面白かった記憶はあるんだけどなあ。

それはとても静かに誰にも気付かれずに

 昨今の中国バブル崩壊で第二の元寇の恐怖も現実的なものとなりつつある現在。古の鎌倉幕府のごとくアンシャンレジームと決別して一枚岩の新たな体制を作る必要性に迫られてるのではないでしょうか。もう二度と神風なんか吹いてくれないのは、先の大戦で学習済みですよね。

侵略 ?the ChariotsVII ? (「銀装騎攻オーディアン」主題歌)

侵略 ?the ChariotsVII ? (「銀装騎攻オーディアン」主題歌)

帰って来た今日の一行知識

中世博奕打ちは職人扱いだった
あのパチンカスもスロッターも実は誇り高き技能人だったんですね。

*1:Qubilai。モンゴル帝国第5代大ハーン。世祖。父トルイ、母ソルコクタニ・ベキ。モンゴル帝国大ハーンの兄モンケの下で中国総督として東アジアに基盤を確立。兄の死後大カーン位を継ぐも内紛により帝国は分裂した為、大元ウルスを建国。南宋を滅ぼし、高麗を征服し中華帝国を建設した。

*2:鎌倉幕府第8代執権。相模守。父時頼、母葛西殿。得宗家の嫡流として鎌倉幕府の実権を握り、元からの国書到来を期に執権就任。元寇という未曽有の国難を乗り越えた。