脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ライバル会社は潰せ〜ザ・アメリカ勝者の歴史3 石油王ロックフェラー』

痛いニュース(ノ∀`) : 「アンパンマン」のやなせたかしさん死去 - ライブドアブログ
不世出の天才の死に合掌。きっと僕らの孫もアンパンマンで育ちます。


 10年ぶりの家族旅行終了。この年になってようやく旅行の楽しみ方が分かった気がします。以下覚書代わりの旅程。
初日:京都駅集合―(徒歩)→京料理伏水(昼食)―(徒歩)→京都タワー*1京都水族館→京都駅―(特急サンダーバード)→敦賀駅→北国グランドホテル泊
2日目:(承前)→気比神宮気比の松原敦賀駅―(JR小浜線)→東舞鶴駅→いけす料理卑弥呼(昼食)→舞鶴港→五老スカイタワー→智恩寺→茶六本館泊(投宿後散策:仏性寺→桜山天満宮宮津シーサイドマートミップル)
最終日:(承前)→成相寺→伊根の舟屋→新井崎の千枚田→籠神社→傘松公園→橋立海産センター→天橋立駅―(特急はしだて)→京都駅解散

There'll still be piece of daddy's kingdom for you

ロックフェラー John Davison Rockefeller
 1839〜1937年。アメリカの石油王。
 オハイオの高校を卒業。仲買商で資金を蓄積、1862 S.アンドリューズ*2精油所に投資、石油精製業に転じた。'70オハイオスタンダード石油会社を設立、石油を輸送する鉄道会社を作り、この鉄道会社と割引運賃制を通じて結びつくなどの方法により競争企業を圧倒し、10年足らずの内に全国精油業のほぼ9割を支配。'82関連会社を9人の株式受託者が支配するトラストの形に再編成した。'92シャーマン反トラスト法違反の廉で解散命令をうけるが、'99持株会社方式によってニュージャージースタンダード石油会社を設立、業界に君臨し続けた。1911引退。シカゴ大・ロックフェラー財団の設立など晩年は慈善事業に多額に献金。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)

 ザ・アメリカ勝者の歴史シリーズも3巻目になってようやくホンマもんの勝ち組の登場。世界に冠たるロックフェラー王国の始祖の立志伝。王国民や下請け取引先の皆様方に於かれましては座右の書かもしれませんが、無関係な一般人からすると結構退屈。幾度かの蹉跌こそあれ全体的には順風満帆の勝組街道まっしぐらで、成功の手に入れ方も序盤はともかく中盤以降は物量資本にものを言わせる力技なので伝記としてはどうも・・・といった出来。まあ記者さん上がりの作者に文学性を求めるのも酷ですが。取りあえず勝ち組の鉄則はパイオニアが息切れした際に莫大な資本で一気に買収寡占であるということを学べただけ良かったとしましょう。

Throw away your checkbook and all your credit cards

 石油が実用化されてはや約150年。いつまでも古き化石燃料に頼らず、新たな動力源を見つけ出し実用化すべき時に人類は来ているのだと信じます。その為にも、一度や二度の災厄で原子力という禁断の技術を使いこなす不断の努力を諦めるべきではありません。安全なフリーエネルギーなんて都合のいい代物は所詮賢者の石に過ぎません。覚悟と叡智で原子力を完全に制御下に置くことこそがチェルノブイリや福島の尊い犠牲者たちへの最大の鎮魂ではないでしょうか。

Rex Rodney a Horse with No Name (A Square Dance)

Rex Rodney a Horse with No Name (A Square Dance)

帰ってきた今日の一行知識

石油の可採量はオイルショック時の残り35年分から2007年現在残り40年分に増加している
技術の向上とそれよりなにより原油価格高騰の結果の産物。まだ当分人類は原子力に頼らずに済みそうです。

*1:以下交通手段省略は全てタクシー

*2:Samuel Andrews。化学者。ロックフェラーの盟友として、分別蒸留と呼ばれる化学工程の発明などで、「王国」の成立に大きな役割を果たした。