『マリア様がみてる〜フェアウェル ブーケ』

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基本発酵物嫌いなお子ちゃま味覚な私ですが、福井土産でもらったへしこで飲んだ酒の味だけは今でも忘れられません。

　祝『第二次スーパーロボット大戦OG』発売！という訳で、当分引き籠りますので、友人各位は探さないでください。

第二次スーパーロボット大戦OG進捗

• 第11話「異界の剣」脱獄成功。トップエース：リューネ＝ゾルダーク@ヴァルシオーネ。

マリア様がみてる 37 フェアウェルブーケ (コバルト文庫)

何気ない挨拶に隠れてる"ありがとう"

飴とストレッチ

「このストレッチ愛好会は、部活前に少し念入りな準備運動をしてもらえたらと思って作りました」by大杉和夏子

　
　「先生」がテーマの今回の短編集のはなを切るのは、見事なヤオイの物語。ああ先行きが不安だ。

プライベートTeacher

「父も悪いのだわ。女の子は学なんてなくていい。明るくて気立てがいいのが一番だ、って口癖みたいに言うから」by華奈子

　父が連れてきた大学三年生のはずの家庭教師が実は高校の同級生だった。彼女の秘密は・・・ってお話。しかし、好みのホステス落とすのに「うちの娘の家庭教師やって」って口説くのは頭いいんだか悪いんだか。

おっぱいクッキー

「天地君、クッキーを作ってきてください」by入間伸二

　
　とある教育実習生が最終日に配った伝説の「おっぱいクッキー」。その正体と真意は如何に。三者三様自分好みに神格化された教育実習生の虚像が実に視野狭窄な思春期の女子高生って感じで二重丸。つーか、これは普通にセクハラな気がする。

昨日の敵

「じゃ、お聞きしますけれど、歴史の何が面白いの。あー、ロマンとか、温故知新とか、漠然としてるくせに手垢がついたのはなしね」by麻丈

　歴史嫌いが歴史の偉人をアイドルに見立てて歴女に変貌するお話。昨今は新撰組や戦国BASARAでこういった方が量産されてるんでしょうね。ちなみに上記セリフへの私の答えは「何十億人ものキャストが全人生をかけて演じきった超大作ドラマが面白くない訳がない」です。

卒業式まで

「お付き合いを深める必要なんてなし。私たちはこの学校の先生と生徒。それだけ」by尾上実美

　憧れのあの人が実は・・・ってのは少女マンガ小説問わず使い古された黄金パターン。他ならぬ『マリア様がみてる』シリーズでも何度か見た気が。それでも面白いんだからバカ一も案外馬鹿にできません。

アナウンスメント

「僕の気持ちは揺るがないから、君の心が決まるまで待つつもりだったんだけど―」by牧宜行

　皮肉ではない方の妙齢の女性が大半を占める我が業界では急な結婚妊娠とそれに伴う突発的退社休職は日常茶飯事。正直長期人事計画なんて立てようがありません。なんでやってもないのに、「私できちゃったみたい」の一言に血の気をひかさなきゃならないのか理解できません。ちなみに私はこのたった一年半で二人にやられました。

薬香草茶話

「誘ってはみたんんですけれど、断られました」by福沢祐巳

　
　とっても久しぶりな祥子祐巳姉妹のイチャラブパート。内容が全くなくても読ませるだけのキャラ立ちは見事です。

ふっ切るはずの心にそっと横切る風は優しく

　長編は無事大団円を迎えたけれども、読者的商業的要請からだらだら短編続けてるってのはラノベ界でもよくあるパターン。作者的には自身の自信作に下手な味噌つけたくないっていう愛情と昔の名前に頼らなくても新作で商売できるってプライドがあるんでしょうが、信者としては多少のことには目をつぶるんでなんとか続編をってのが正直な感想。『修羅の門 第弐門』とか『げんしけん 弐代目』とかの成功例もあるわけですし、集英社と今野先生におかれましてはぜひご英断を。だれがなんと言おうと、乃梨子瞳子菜々の新世代つぼみトリオの活躍がみたいよう。

幽遊白書　collective songs

帰ってきた今日の一行知識

イギリスがハーブの本場になったのは魔女狩りのお蔭
ローマ以前の原ヨーロッパに既に根付いていたハーブ文化ですが、非キリスト教的習俗として、魔女の業認定を喰らい大陸ではほぼ消滅。魔女狩りに熱心でなかった呑気なイギリスでかろうじて残っていたのがアメリカ大陸に渡って大ブームに。というのが流れのようです。相変わらずキリスト教ってのは野蛮ですね。