脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『魔女 上』

「ら抜き」言葉多数派に 「ら」抜き否定派は変化に付いていけない老害だった : 【2ch】コピペ情報局
便利ですもんね。口語体ではら抜き、文語調では旧来の用法で使い分けれれば、あなたも日本語マスターに近づけるかも。


 寒い!今年も暖房器具は炬燵オンリーで乗り切れるでしょうか。


競馬進捗・・・H29収支-2470

  • 愛知杯・・・本命クリノラホール-100
  • 新春S・・・本命ハクサンルドルフ-600
  • ジャニュアリーS・・・本命ディーズプラネット-600

魔女〈上〉 (1967年) (古典文庫〈1〉)

魔女〈上〉 (1967年) (古典文庫〈1〉)

もう二度と戻れない何も追憶い出せない

魔女 witch
 ヨーロッパの民間伝説に出てくる妖女。悪魔と結託して、魔薬を用いたり呪法を行なったりして、人に害を与えるとされた。
 中世から近世初期のヨーロッパで、諸国家と教会とが異端撲滅と関連して特定の人物を魔女に擬し、これを糾問する魔女裁判を行い、焚刑に処した歴史があり、これを「魔女狩り」といった。十七世紀前半に頻発。(『世界宗教用語大事典』より引用)


 世界史の大家ジュール=ミシュレによる魔女論。魔女=土着信仰の残存+民間療法という今では常識にも近い学説の多分最初期の議論は今見ても論旨明瞭。ただ、原文が歌うが如き韻文なのを、「原文の雰囲気を残しながら」なんて身の程知らずの翻訳してやがるので、読んでて頭がくらくらします。正直時々挿入される原注のなんと癒されること。取りあえず、詩や韻文は外国語に翻訳しちゃあだめだというのを改めて痛感しました。

受け入れよう罪と罰仕組まれた運命を切り開け

 こういった異端弾圧の話を聞くだに、日本人はかなり宗教に寛容なんだなあと改めて。八百万の神を擁する上本地垂迹説なんて離れ業まで駆使する神道の懐の深さは異常です。グローバリズム使徒の皆さん、世界宗教の候補にいかがですか?スパモン教といい勝負できると思いますよ。

XTC(エクスタシー)

XTC(エクスタシー)

帰って来た今日の一行知識

イギリスには1951年まで魔法行為禁止法が存在した
流石にほぼ死文化していて、最後の「魔女裁判」自体は18世紀末を最後に行なわれておりません。とは言え、イスラム教をあんま笑えないのは確かですね。「あの道はいつか来た道」の寛容の精神を持ちましょう。