脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『秀吉〜夢を超えた男 下』

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これはエヴァになれる!のか?


 ♪雪やこんこ霰やこんこ、てな訳で、下っ端1号としてはみっちり雪かきに従事してまいりました。意外と楽しくはあったのですが、次の日の休みが見事に潰れたのは想定外。ああ、腰と肩がいてえ。


魔装機神Ⅱ進捗

  • 2周目第25話「光強ければ、闇もまた深し」レベル調整中。トップエース:マサキ=アンドー@サイバスター

終わりのない悲しみから何処かへ

 偉大なる王者信長が本能寺に散り、名実ともにその後継者となった秀吉。彼の目の前に広がるは、前途を示す標すらなき未踏の荒野。追従者から先導者へと変わらざるを得なかった彼の目に見えるものは何か。夢を追い夢を成し遂げ夢を超えた男太閤秀吉の英雄譚遂に最終章。

 
 中国大返しから太閤薨去まで。山崎の戦い賤ヶ岳の戦い・小牧長久手の戦い・紀州征伐・四国征伐九州征伐・小田原の役・文禄慶長の役とそれぞれ一本の物語をかける程の大イベントが目まぐるしく消化され、戸惑いながらも権力の階梯を上り詰めるさまと、上りきった先で目標を見失い途方に暮れる様が見事な好対照で描かれます。ことここに至っては、最早武勇の士も智謀の師も活躍の場はなく、前半は大和大納言秀長、後半は治部少三成が孤独な独裁者の相談役として活躍してくれます。作者が明らかに朝鮮出兵は愚の骨頂と見做しているので、最後がどうしてもハッピーエンドにできず、関白就任の辺りから、バッドエンドルートに入った重苦しさと共に物語が進んでしまうのでちょっと爽快感には乏しい展開。正直物語としての完成度はちょっとむにゃむにゃ。とは言え、堺屋氏の分析的でありつつ物語としての面白さは失わぬバランス感覚は健在なので、十二分に楽しんで読めます。夢を超えてしまった男の悲劇を是非ご堪能くださいまし。

最後の宇宙壊して今明日へ

 夢に向かってまっしぐら、脇目も切らず走り抜けてようやくたどり着いた頂で周りを見渡せば、夢も希望も追い越して渺漠たる曠野の広がるだけ・・・ってのは、成功者によくある悲劇の一典型。物事やはり何事もやりすぎはよくないって結論に達するのかもしれません。しかし、わたしはそれよりも夢だの目標だのに固執せずに歩いてきた軌跡が道となるって生き方の方に憧れます。ゆっくりゆったり自分のペースでよそ見脇道しながら辿り着いたのが前人未踏の頂って生き方。もしできたらかっこよくありませんか。

無限のリヴァイアス

無限のリヴァイアス

帰ってきた今日の一行知識

文禄・慶長の役でも日本軍は皇民化政策をやろうとしていた
西洋人にとってのキリスト教布教と同じ位、外征とセットなのが当たり前だったようで。日本教の普及が対外戦争の目的だとしたら、アニメという強力なツールを手に入れた現在、しばらく武力侵攻の必要性はなさそうでなにより。