脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『武士道とエロス』

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見せしめに潰して、ついでに全国で電力自由化を断行すべき。今なら多少の混乱も耐える準備と覚悟が国民にあります。インフラ産業の貴族化を許すな。


 東京人は冷たい。関西人のいうこの言葉の意味が少し分かりかけてきました。下町に住んでるからか、個人の付き合いではそこまで苦を感じない*1のですが、個人で客で行ったときの応対がひどいところの多いこと*2。融通を利かさないというか、こちらから要望伝えても代替案を出さないどころか考えるふりもしないで「できません」の一点張り。ついでに人を待たすのを欠片も悪いと思ってないのも最悪。何度、飲食店に入店してからオーダーも取りに来ないのに切れて帰ったことか。関西が商人の町だったことをようやく痛感いたしました。ああ、あの鬱陶しい関西人のおっちゃんおばちゃんの無神経さが懐かしいよう。


SRWZⅡ破界篇進捗

  • 2周目第49話「虹」ホランド&グラハム乱入。トップエース:クロウ=ブルースト@ブラスタ。

武士道とエロス (講談社現代新書)

武士道とエロス (講談社現代新書)

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濡れた性ほど妖しげに五臓六腑を駆けてゆく

 武士道とは死ぬことと見つけたり。武士道の本質がタナトスならば、その表裏たるエロスが武士道に見出せぬはずのなし。儒教の薄衣に隠しきれぬ迸るエロスの本流がここに。


 タイトルに惹かれて買ったはいいが中身の予想外の硬派さに失望する輩の多いのか、古本屋100均投売ワゴンセール常連の本作。みんな大好き時代劇系AVに学問の皮をかぶせた「実用」書と言うのが、本来この本に期待された役割なんでしょうが、その内実は江戸前期の武士階級における男色の爆発的流行を豊富な史料とともに紹介という結構真面目に学術してるもの。売り逃げした講談社の敏腕編集の高笑いが聞こえてきそうです。他ならぬ私も、三島チックな、切腹に代表される武士道におけるタナトスとエロスの文化史的解釈を期待してたのでちょっと肩透かしです。
 ただそんな勝手な妄想をスルーすれば、中身はイロモノの皮をかぶった結構ハードな江戸時代男色史の概説。ちょっと、事例の羅列に終始してるのと、時間軸を無視して幕末まで男色文化が郷士層に残存した薩摩・土佐の稚児文化や明治期の寄宿舎文化も一緒のフィールドで論じてしまっているのが残念。もう一息踏み込んだ文化歴史学的考察も欲しかったところです。その分紹介されている事例や発言、文字史料は豊富なので、夏の薄い本のネタに詰まった貴腐人の方のネタ帳には最適なんではないでしょうか。ただ呉々もノンケな人は変な目覚め方しないでくださいね。責任持てませんよ。

魅せられて地獄の果ては恋路の都

 江戸時代初期および、この本ではあまり取り上げられていませんが戦国時代の男色の武士階層への浸透は、儒教キリスト教と同性愛を忌避する道徳に洗脳された現代の我々の想像を絶するものがあります。それを考えれば戦国BASARAに萌える腐女子の方々の方が、古くても明治の文脈でしか理解のされてない事象硬派な歴史モノマニアより深くて正しい理解を出来ているのかも知れませんね。ホント歴史の深淵は恐ろしいものです。

エロティカ・セブン

エロティカ・セブン

帰ってきた今日の一行知識

江戸時代義兄弟の契りとは同性愛関係のことを指していた*3
これからはうかつに「お姉さま〜」とか「アニキ〜」とか言えませんね。

*1:敵じゃないよ。危害を加えないよ。ってのを理解して警戒を解いてくれるまで野良猫なみに時間と手間がかかりますが。

*2:特に役所関係。東電とNTT東日本と警視庁は論外。

*3:男女を問わず