脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『サッチャー 私の半生 (上) 』

http://alfalfalfa.com/archives/594963.html
民主党を応援してるんじゃない。前原誠司を応援してるんだと自分に言い聞かす日々が続きます。頼むから前原さん自民の安倍さん辺りと新党結成して下さい。


 前の職場の理事長に退職の挨拶に行くのを「うっかり」忘れておりましたら、風の噂でその方がえらくおかんむりだと聞きました。世の中年齢だとか役職だけで無条件に敬意を払ってもらえると勘違いしている人を多く見かけます。本当に尊敬されたいならそれなりの努力をしましょう。

サッチャー 私の半生〈上〉

サッチャー 私の半生〈上〉

たとえどんなに強い敵でも逃げはしない嵐の中さあ飛び立て

サッチャー Margaret Hilda Thatcher
 1925年〜。英国の政治家。元英国首相、元英国保守党々首。リンカーンシャー州グランサム出身。オックスフォード大学化学科卒業。夫:デニス=サッチャー*1
 在学中から政治家を志し、独学で法律と政治を勉強、1954弁護士資格取得。'59三度目の立候補で保守党下院議員に初当選。'61-'64年金国民保健省政務次官。'69-'70「影の内閣」教育相。'70-'74ヒース*2政権で教育科学相。'75.2保守党党首公選の結果、初の女性党首となる。'79.5総選挙で勝利し英国史上初の女性首相に。'83.6・'87.6の総選挙にも連続大勝し、第三次組閣。古風な正統保守主義への復帰と自由主義経済擁護の為の反左翼社会主義的傾向から「鉄の女」の異名をとる。'89.12党首再選。'90.11首相・党首を辞任。'79就任以来、強い個性と「サッチャー主義」といわれる硬派保守路線で英国を導いてきたが、11年半の長期政権に対し、国民の間から新しい指導者を求める声が挙がっていた。'92.6一代貴族として男爵位を授与され、'92.6上院議員。'92-'98バッキンガム大学総長、'94-2000ウィリアム・メリー大学総長を勤めた。1993『回顧録』出版。'77初来日以来6度来日。2003.6事実上の政界引退を表明。(『現代外国人名録 2008』より引用)
叙勲受賞歴

 レーガンと並ぶ20世紀後半の名宰相の双璧、「鉄の女」サッチャー。不治の病と信じられたイギリス病を完治させ、大英帝国復活の曙光を差し込ませた不世出の鉄腕ガールの半生記です。全世界でベストセラーとなった名著『回顧録』の二匹目の泥鰌を狙ったのが見え見えなのと、白人さんの自伝特有の自分はこんなに努力した、自分はこんなに能力があると言った自画自賛が鼻につきますが、立志伝としては見事。二度の落選にも負けず政治を志し、大臣遂には保守党々首と出世の階梯を上がる姿には素直に感動できます。勿論『回顧録』に比べれば取り上げられる事件は地味なものばかりですが、政治家とはいかあるべきなのかを再確認する為にも一度読んでみてはいかがでしょうか。

信じているぜ勝利の凱歌俺たちの朝焼けだ

 政権交代も全く効く気配も見せない世紀の難病「日本病」。小泉が執刀準備だけ整えといて見事に勇退という名の敵前逃亡かました所為で悪化の一途を辿るこの業病を思うに、日本人はもう少し長期政権に寛容になってもいいのではないのでしょうか。アジア人の常で長期政権には腐敗と利権の危険が伴うのは承知の上で、これぞと思える人材に最低10年は舵取りを任す位の蛮勇が必要と思われます。まあそんな英雄候補が全く見当たらないのが、日本病の典型症状だと言ってしまえばそれまでですが。このままでは安倍と前原潰したのが本格的に歴史の汚点になりそうです。


スーパーロボット魂 THE INSTRUMENTAL[スパロボ&リアルロボ編 Vol.1]

スーパーロボット魂 THE INSTRUMENTAL[スパロボ&リアルロボ編 Vol.1]

帰ってきた今日の一行知識

「鉄の女」は元々蔑称だった
「金属のように冷たい女」というニュアンスを上手く「鋼鉄の意志を貫く女」に変換。ここら辺のイメージ戦略の巧みさはアングロ・サクソンの独壇場。日本人はやはり十年一日のどぶ板選挙こそがにあってるのかも知れません。

*1:準男爵。でしゃばらずよき家庭人として賢妻愚夫を演じ、妻の政治活動を支えた。

*2:Sir Edward Richard George Heath。イギリス第68代首相。士爵。スエズ動乱の混乱収拾やEEC加盟交渉で頭角を顕し、保守党々首となり首相就任。念願のEC加入を果たすも労働党に破れ辞任。