脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『神の世界史 イスラーム教』

http://white0wine.blog10.fc2.com/blog-entry-1261.html
毎年恒例の9月政変まで持ちそうにもないですね。さあ次は誰だ。小沢戴冠で民主崩壊。衆参同日選で政界再編の果てに、前原首相就任の流れを期待。


 異動半年足らずで早くも再異動ってゆーか出戻りの噂が。ホントに俺は期待されているんだろうか。


SRWZ進捗

  • スペシャルモード2周目第35話「嘆きのロザリオ」クリア。トップエース:セツコ=オハラ@バルゴラ・グローリー。

イスラーム教 (神の世界史)

イスラーム教 (神の世界史)

魅せられた君の心の奥にいるDevil or Angel

イスラム Islamism
 マホメット*1によって創始された一神教世界三大宗教の一つ。イスラムとは唯一にして至大なるアッラー*2に絶対帰依するの意。マホメットは、飽くまでも人間であり預言者であって、彼の言葉『コーラン』を読誦することによって直截神に接し得るとし、神と人との間に僧侶を必要としない合理的宗教。その点でキリスト教の影響を受けながら三位一体を主張する正統キリスト教と異なる。信仰(神・天使・経典・預言者・来世・天命)と勧行(告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼)とが完備して真の教徒となり、彼らの間には身分階級の差別なく、民族を越えて全く平等であり、教徒の一切の公私生活をも規定する『コーラン』を通じて親密なるイスラム世界を構成する。サラセン帝国及びそれに続くイスラム教諸国家の発展に伴って伝播し、現在、アフリカ・西アジアを中心に約3億*3の教徒を有している。(『改訂増補 西洋史辞典』より引用)

 ナチスが滅び、共産主義が斃れた現代。最後に残ったのはやはり1000年の前からの宿命のライバルイスラーム。というのが数年前の状況。今や第二次世界大恐慌の大嵐で白人たちにそんなブックを演じる余裕もなくなり、マイペースの日々が戻ったイスラム教徒。そんな遠くて遠い謎の集団の教義と歴史が丁寧に解説されている一冊。
 こういった類の宗教解説書は過度の思い入れでバイアスかかりすぎか、知識不足の知ったかで物の役に立たないのが相場ですが、この本は珍しく、かつてイスラムに傾倒しながらも現在は禅に没頭という謎の経歴を持つ小滝透氏が作者なので、実体験と体系だった研究に基づくしっかりした解説と一歩引いた傍観者というスタンスは、非常にバランスの取れた読み応えのあるものとなっています。時に熱情的に時に冷徹に語られるイスラムの教義と歴史は、経典を信じぬ我ら不届き者にも楽しんで読めるものとなっています。高校世界史で、中途半端に名前だけ紹介されて終わった、イスラムの各王朝の概略も学べますので、あの頃世界史好きだったあなたにもお勧め。嫌うにしてもかばうにしても、とまれこの一冊を読んでからでも遅くはないでしょう。

 

とぼけたフリでもう困らせないで君には勝てない

 リーマンショックによる世界の再編成により、漸く露わになり始めた西洋合理主義ひいてはキリスト教道徳の敗北。次の時代の主人公をめぐる戦いは経済だけでなく、思想宗教においても今後激しさを増すのではないでしょうか。そんななかでトップ集団を形成するのがこのイスラム教にインドのヒンズー、華僑の中華思想ってあたりでしょうか。願わくは我らが日本教も、味のある脇役として活躍してもらいたいものです。その為にも、売国の徒たちの駆逐を。民主の失政が明らかになりつつある今度の参院選こそそのチャンスです。皆さんも今度こそは後悔のない冷静な投票を。

Mysterious

Mysterious

帰ってきた今日の一行知識

イスラム教では猫を殺すと地獄行き
「猫親父」の異名をとる開祖マホメットの超猫好きの賜物。お猫様はきっと唯一なる神が遣わした使者なのでしょうね。喧嘩はよくにゃい。

*1:Muḥammad ibn `Abd Allah ibn `Abd al-Muṭṭalib。イスラム創始者。父アブド=アッラーフ、母アーミナ。アッラーの啓示を受け、イスラームを説くも理解されずメッカを逐われる。以後教団は拡大を続け、アラビア半島を制圧。後のイスラム帝国群の基礎を築いた。

*2:Allah。イスラム唯一神。全知全能唯一絶対の存在。人間に認識できる如何なる物質や概念をも超越している為、偶像にその身を写すことはできない。

*3:1975時点。現在は約11億人