脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『人物現代史5 ルーズベルト〜自由世界の大宰相』

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51429656.html
どっちも大好物ですが、果たしてこれは混ぜてもいい代物なのでしょうか?


 高安の唐揚げ定食大盛り食ったら次の日見事に体調崩しました。もう若くねーなー。


SRWZ進捗

人物現代史〈5〉ルーズベルト (1978年)

人物現代史〈5〉ルーズベルト (1978年)

昨日までの運命変えて行く力なら誰だって持ってる

ローズヴェルト Franklin Dalano Roosevelt
 1882〜1945年。アメリカの政治家。
 ニューヨーク州の名門の出身。ハーバード大卒。W.ウィルソン*1政府の海軍次官補。1921小児麻痺のため政界から引退したが、'29ニューヨーク州知事で復帰。革新的州政で注目され、'32民主党の大統領候補となり当選(第32代、'33-'45)。'33「ニューディール」と呼ばれる一連の恐慌対策に着手し、銀行救済・農民補助・失業救済事業・総合的な産業政策を推進、'35労働組合支援・社会保障制度の樹立・税制改革・銀行改革など、福祉政策及び社会改革に着手。外交面では、'30年代末まで中立を維持しつつ、西半球に「善隣外交」を展開。第二次世界大戦勃発後、民主主義陣営の兵器廠として連合国を援助。'41参戦するや軍事面で指導力を発揮する一方、戦後の平和構想の立案に努め、ソ連との協調を重視して国際連合結成の基盤を築いた。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)

 
 個人的な中国贔屓と白人優位主義から八紘一宇の理想を挫き、原爆の開発により数多の無辜の民を虐殺し、政治取引で千島と満州ソ連に売り渡した悪逆非道の鬼畜米英の権化。日本に生まれた者にとって決して許すことの出来ぬ不倶戴天の大悪党のルーズベルトですが、本国ではリンカーンケネディと並ぶ、歴代大統領人気ランキングのトップ常連だったりもします。それもそのはず、世界大恐慌で荒廃した経済を立て直し、第二次世界大戦を勝ち抜き、戦後の米ソ二大強国時代の基礎を築く。と、ムッソリーニヒトラーチャーチルスターリン合せた位の三面六臂の大車輪の活躍。しかも、その身は業病により半身不随というのだから驚く他ありません。今の目から見れば、スターリンの野心を見抜けずソ連との安易な妥協を繰り返し、経済政策も莫大な税金を投入した官主導のものであり、明らかな白人優位主義の筋金入り差別論者、と欠点も満載ですが、その甚大なる功績に比べればご愛嬌といったところでしょう。日本人にとってはどうしても、先の大戦の敵役の印象で止まってしまいがちですが、第二次世界大恐慌真っ只中の昨今、もう一度見習うべき政治家の一人と言えるのではないでしょうか。

向かい風を感じてまっすぐ歩いてゆこう あなたならできるから

 アメリカ史上初の非健常者大統領のF.ローズヴェルト、初の非WASPケネディと、常とは違う「異形」に誰もが名前を知る名大統領の多いアメリカ合衆国。その伝でいけば、初の非白人大統領オバマもこの未曾有の難局を乗り越え、歴史に名を刻む英雄となるのでしょうか?忠実な飼い犬としては、それを望みたくもあり、折角の機会なんだから思いっきりこけてもらって済し崩しで独立したくもあり、複雑なところです。

REBIRTH?女神転生?

REBIRTH?女神転生?

帰ってきた今日の一行知識

テディ・ベアの語源はセオドア=ローズヴェルト*2
ある日ローズヴェルトが狩りに出たがその日は生憎坊主だった。そこで気を遣ったお付きの人が近くから仔熊を捕まえて来て「これを撃って下さい」と勧めたが、ローズヴェルトは断乎拒否した、と言う美談が元になっているとのこと。しかし、白人は捕鯨を糾弾する暇あるなら、スポーツハンテングなる蛮習をこそ弾劾すべきだと思います。

*1:Thomas Woodrow Wilson。第28代アメリカ大統領。第一次世界大戦で当初は中立を保つもドイツの無差別潜水艦作戦に業を煮やし参戦。大戦の帰趨を決定付ける。戦後は十四か条の平和原則を打ち出し、国際連盟発足を提唱するも、議会の反対や英仏の抵抗によりその理想は頓挫。

*2:テディはセオドアの愛称。