脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『機動戦士ガンダムさん』

A6ニュース(゚Д゚) : 【理・美容】「1000円カット」の店、事実上規制 洗髪設備義務化へ 長野や広島などにつづき青森も
大衆店と高級店の棲み分けができていることこそが健全な業界である証。個人経営を言い訳に企業努力を怠る中途半端な店は潰れるべきです。


 暴飲暴食が祟って体調崩して以降、一週間近く続いたしつこい微熱が抗生剤*1一発で寛解。ビバ抗生物質。ああこうやって人は依存症になるんですね。理解しました。


血の色は大地にすてて新たな時をひらくか

 ガンダムサーガ次なる次元へ。この先に待つは悪夢の黒歴史か、それとも新たなる伝統芸能への階か。


 『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』アニメ化で盛り上がる、公式二次創作の世界。それに先鞭をつけたのがこの作品。DQ・FFと並んで最早「オトコの子」の必須教養となった感のある『機動戦士ガンダム』の世界とキャラクターを題材に好き勝手悪ふざけしてます。それでいて、さほど痛々しくもなく結構読みごたえのあるものに仕上がっているのは、作者の力量か、それと「原作」の持つ骨太な世界観の故か。
 勿論思い入れが強すぎたり、大振りしすぎたりして見事空振った「痛ぁー」な描写の多少もとい多々ありますが、それも愛嬌の内。長編ものの「隊長のザクさん」とか「宇宙島のガルマくん」とかは、ベタベタながらも熱くて泣ける佳作に仕上がっていて、普通にお勧めできます。ジャブローのズゴーさんとか、仲のいいデギン・ドズル親子のザ・土方コンビとかサイコーです。
 マニアックなネタを詰め込みながらも、原作を知らない一見さんでもなんとなく理解できるディフォルメされたキャラ造形で、スパロボでしかガンダムを知らない新世代から、宇宙世紀しかガンダムと認めない原理主義者まで幅広く楽しめる一冊だと思います。


何を賭けるのか 何を残すのか

 軍神楠木正成公から忠臣蔵まで、日本人の二次創作好きは江戸の昔から受け継がれる民族的アイデンティティーの一つです。どっかのディズニーや任天堂みたいに杓子定規に著作権著作権いわないで、もっとパロディーや翻案に寛容になることが、しっかりとした規範を持つ西洋文化とは違う曖昧模糊とした日本文化の更なる発展への近道ではないでしょうか。尤もそれだと安易に二次創作や本歌取りに逃げて単なる縮小再生産の繰り返しになってしまう可能性の方が高そうですけど。

機動戦士ガンダム 劇場版総音楽集

機動戦士ガンダム 劇場版総音楽集

帰ってきた今日の一行知識

機動戦士ガンダム』は当初予定では敵方MSはザクしか登場しない予定だった
硬派でリアルな戦争劇を目指した富野御大の高邁な理想も、俗物の極みたるスポンサーの容喙で頓挫。しかし、その下種な介入によって生み出された数々の迷モビルスーツたちがのちのガンプラブームやガンダムサーガの屋台骨たる数々のMSVを生み出すんだから世の中何が幸いするかわからんものです。

*1:フロモックス