脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

星月夜とエウレカセブンと義和団事件について

未定なブログ 【ランキング】再結成して欲しいバンド・グループ 1位BOφWY
Janne Da Arcに一票。

 
 京都に来て約10年になりなんとしますが、冬の寒さに一切慣れません。寒風吹きすさぶ外より、家の中の方が寒いって、どうゆうこっちゃい。


SRWZ進捗

  • 2周目第15話「見えない明日」ファントムペイン撃退。トップエース:セツコ=オハラ@バルゴラ(1号機)

空っぽなこの世界に語りだす瞳はあのままで…

You Tube+星月夜〜ルシファー第四楽章〜

時のパズル - 脱積読宣言

You Tube
 米You Tube社が運営する動画共有サービス。2005.2サービス開始。無料で利用できる。元々は個人が撮影・作成した面白い画像を共有して楽しむ為作られたサービスだが、テレビやDVDなどから集めた映像が、著作権に違反した形で公開されている事も多い。2ちゃんねるやブログなどで、話題となっているニュースやドラマ、アニメ番組などがすぐに見られる場として紹介され、日本からのアクセスが急増している。映像の著作権者側から削除要請があればすぐに削除が行われるが、利用者がすぐに再アップロードを行う為、いたちごっこの状態となっている。一方で、You Tubeに対する注目度を重視し、プロモーションビデオやCMビデオを公開するなど、商業的に利用する動きも広まってきている。(『知恵蔵2007』より引用)

星月夜〜ルシファー第四楽章〜
ギャガ・コミュニケーションズ配給映画『エコエコアザラクⅡ―BIRTH OF THE WIZARD―』主題歌
唄:ALI PROJECT、作詞:宝野アリカ*1、作編曲:片倉三起也*2
初出:『星月夜〜ルシファー第四楽章〜』
収録:『星月夜〜ルシファー第四楽章〜』、
歌詞はこちら


星月夜

星月夜

エウレカセブン

うたをうたおう君の為に - 脱積読宣言

交響詩篇エウレカセブン
TBS系列にて2005.4.17〜'06.4.2放映。全50話。
原作:BONES、制作:BONES、製作:毎日放送・Project EUREKA・BONES
監督:京田知己*3、企画:竹田逭滋鵜之澤伸南雅彦・川城和実・彌冨健一・峯岸卓生、プロデューサー:諸冨洋史・丸山博雄・稲垣浩文・湯川淳・中山浩太郎、シリーズ構成:佐藤大*4、キャラクターデザイン:吉田健一*5メカニックデザイン河森正治*6、音楽:佐藤直紀*7

メインキャスト
レントン=サーストン:三瓶由布子*8エウレカ名塚佳織*9ホランド=ノヴァク:藤原啓治*10アネモネ小清水亜美*11、デューイ=ノヴァク:辻谷耕史*12

受賞歴
デジタルコンテンツ グランプリ優秀賞(2005)
東京国際アニメフェア テレビ部門優秀作品賞(2006)
Anime Expo 2006 SPJA Award 最優秀テレビ長編賞(2006)


 アーイキャーンフラーーーーイ!


 ラーゼフォンコードギアスを繋ぐミッシングリンク的な位置付けになるのかな?エヴァの系譜を引きつつも、エヴァの影響下から抜け出した記念碑的な作品ってのは持ち上げすぎでしょうか。丹念にじっくり描きこまれた人間ドラマに、難解ながらも破綻の少ない重厚な設定。腐りきったヲタクから青春真っ盛りの初々しい坊やまで、幅広く楽しめる良作といっていいでしょう。主題歌も昨今の「大型」アニメの伝に漏れずタイアップの嵐ですが、それにも負けず、移り変わる主題に合わせた適当な選曲が光ります。夢見る少年レントンの青臭い中二病入りかけの心情を歌った「DAYS」、ホランド達「大人」のレントンへの「嫉妬」を描いた「少年ハート」、迷いとためらいを振り切り走り出す「太陽への真ん中へ」、クライマックスに向けていや増しに盛り上がる荘厳さを表現する「sakura」。どれもこれも立派に「主題歌」やってます。

 さて褒めてばかりもあれなので一くさし。全般的に中だるみと引き伸ばしの嵐で、非常にたるい展開が多くなっています。さらに中盤の救いのない鬱モード。理不尽で見苦しいホランドレントンいじめは、後半のホランドの大活躍を台無しにして十分すぎます。実際、この二つの相乗効果で、リアルタイムは第一回目のゾーン突入の辺りで視聴をやめています。ただ終盤の盛り上がりはそれらを我慢してでも見る価値のあるものなので、頑張って見届けてあげてください。

 最後にお気に入りエピソード。それはもうドミニクのアネモネへの大告白で決まりでしょう。中盤で早くも両想いでくっついて、以降は犬も食わない夫婦喧嘩三昧になってしまった主人公コンビとは裏腹に最後まで引っ張った不器用な二人の結末は、途中かなり放置プレイ気味だったせいで、多少もといかなり唐突なアネモネの心境変化はどうかと思いますが、見逃していいものではありません。個人的に第48話「バレエ・メカニック」こそがエウレカセブンの真の最終回だと思っています。覚悟を決めて出陣するドミニクの肩に飛び乗るガリバーはこの二人の恋愛を象徴する名シーンと言えるでしょう。

義和団事件

鎮魂頌 - 脱積読宣言
勇侠青春謳pt2 - 脱積読宣言

義和団事件
 19世紀末、中国華北・東北一帯で発生した排外事件。日本では北清事変とも。義和団は拳法で神通力を会得する村落防衛組織で、災害や失業などで増大した社会不安に対し各地で教会や官憲と衝突し、1899「扶清滅洋」のスローガンの下に大規模な排外運動に発展、北京の公使館地区や天津の租界を包囲。1900日本など列強8ヶ国が共同出兵すると、清朝内主戦派は列強に宣戦。列強は北京を占領して、'01辛丑和約(北京議定書)を締結し、多額の賠償金の他北京への駐兵権などを獲得した。日本はイギリスの要請もあり列強中最大の軍隊22,000人を派遣し、「極東の憲兵」としての地位を認められた。またロシア軍は東三省に残留し日本との対立を深めた。(『岩波日本史辞典』より引用)

 数多の苦難にさらされつつも何とか命脈を保ち続けた眠り続ける獅子大清帝国。その瀕死の超大国に止めを刺したのがこの事件。これによって、「極東の憲兵」としてロシアと真正面からの激突に踏み切らされた、日本にとっても非常に大きなターニングポイントとなったこの事件を大雑把に解説してみましょう。


 まずこの事件の中心勢力となったのは各地で同時多発的に発生した愛国的相互扶助組織。キリスト教の拙速かつ強引な布教に反発した保守的な困民層が結成したこれらの組織は、当時流行した水滸伝のような武侠崇拝と結合し、義和拳と呼ばれる格闘集団を生み出し、国土蚕食を続ける西洋列強への反抗を始めます。幾多の弾圧を潜り抜けた強固な信仰と鍛え抜かれた強靭な肉体は銃弾すらはじき返す、と信じる狂信者の群れは、合理的打算的思考に慣れきった西洋人を恐怖のどん底へと突き落とします。それらの武装蜂起が最高潮に達した1900年紫禁城は何をとち狂ったか、それに乗じて列強への宣戦布告を行い権益奪回を図りました。しかし、変法運動に失敗し旧態依然の清軍と所詮は烏合の衆の義和団が近代化された八ヶ国連合軍に叶う訳もなくあっさり降伏。以前に倍する権益を列強に差し出す羽目になりました。以後もスローガンを「扶清滅洋」から「掃清滅洋」に替え、しぶとく抵抗を続けますが、袁世凱率いる北洋軍によって完全に掃討されました。これで声望を得た袁世凱は、義和団事件で清の守旧派と実力者が一掃されたのをいいことに、権力を一手に集中させついには中華帝国の皇帝にまで上り詰めるのでした。

明日からは別々の道てそんな突然心の準備が出来ない

 義和団事件に端を発し、結局敗戦まで断続的に続いた日本の中国侵略。耳にたこができるほど聞かされ続けたまごうことなき疑うべからざる絶対の真実。しかし、You Tubeなどの草の根意見発表の場が確立された今、ポリテカリィコレクトの一言で真実を強要できる時代は終わりました。そう考えれば、田母神前航空幕僚長参考人招致のあの場で見せた空気を読まない堂々たる持論の展開ぶりは、時代を変える「勇者」の所業なのかもしれません。エウレカセブンホランドや星月夜〜ルシファー第四楽章〜に歌われる堕天使のような反逆の英雄と彼を讃えてもいいんじゃないでしょうか。いかんせん動機が不純すぎる小物なのが残念でなりませんが。

sakura

sakura

帰ってきた今日の一行知識

数ある天使の中でガブリエルだけが唯一の女性
「マリア様に受胎告知をする際、処女の寝室を夜中に男が訪ねるのは宜しくない」ということで、女性にされたそうです。とすると、アニメやマンガに溢れる彼女達はいったい何者なのでしょうか。

*1:ALI PROJECTボーカル・作詞担当。代表作:「聖少女領域」・「わが蟖たし悪の華」(作詞)、「少女貴族」(ファッションブランド)他。

*2:ALI PROJECT作編曲担当。代表作:『マリア様がみてる』・『怪物王女』(音楽)、「聖少女領域」(作編曲)他。

*3:代表作:『ラーゼフォン 多元変奏曲』(監督)、『地球防衛家族』(メカ・クリーチャーデザイン)、『スカルマン』(演出)他。

*4:ストーリーライダーズ所属。代表作:『CASSHERN』(脚本)、『バトルスピリッツ 少年突破バシン』・『FREEDOM』(シリーズ構成)他。

*5:代表作:『OVERMANキングゲイナー』(キャラクター・メカニックデザイン)、『おもひでぽろぽろ』・『紅の豚』(原画)他。

*6:スタジオぬえ所属。代表作:『マクロスF』・『創聖のアクエリオン』・『地球少女アルジュナ』(監督)他。

*7:代表作:『ふたりはプリキュア』・『ALWAYS 三丁目の夕日』・『チーム・バチスタの栄光』(音楽)他。

*8:ぷろだくしょんバオバブ。代表作:夢原のぞみ(『Yes! プリキュア5』)・西園寺彷徨(『だぁ!だぁ!だぁ!』)(声優)、『人志松本のすべらない話』(ナレーション)他。

*9:フリー。代表作:ナナリー=ランペル−ジ(『コードギアス 反逆のルルーシュ』)、光月未夢(『だぁ!だぁ!だぁ!』)、コゼット(『レ・ミゼラブル 少女コゼット』)他。

*10:AIR AGENCY代表取締役。代表作:野原ひろし(『クレヨンしんちゃん』)、マース=ヒューズ(『鋼の錬金術師』)、ダイノボット(『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』)他。

*11:ぷろだくしょんバオバブ。代表作:ナージャ=アップルフィールド(『明日のナージャ』)、紅月カレン(『コードギアス 反逆のルルーシュ』)、塚本天満(『スクールランブル』)他。

*12:deux所属。代表作:シーブック=アノー(『機動戦士ガンダムF91』)、弥勒(『犬夜叉』)、ジャスティ=ウエキ=タイラー(『無責任艦長タイラー』)他。