http://news4vip.livedoor.biz/archives/51125990.html
世間の良識を嗤う前衛芸術か、単なる悪ふざけか。評価が非常に難しいです。
実に今更感がありますが、ようやくニコニコ動画のアカウントを収得し、現在ガン嵌りちうです。お陰で一日中ずっと「エアーマンが倒せない」がリフレインしまくって仕事になりません。誰か助けて。
- 作者: 古屋哲夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1985/05/20
- メディア: 新書
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血のにじむような遊びはこれから
日中戦争
日本の中国への侵略戦争で、第二次世界大戦の一環を為す。広義には十五年戦争における日中間の戦争を指すが、通常は1937.8の盧溝橋事件以後'45.8の敗戦までの8年間の全面戦争を指す。支那事変・日華事変とも。日本は満州事変後中国東北部に満州国を作り、更に華北分離工作で華北5省を侵略、中国民衆の抗日運動が高まった。盧溝橋事件後、陸軍の一撃派や第一次近衛内閣の中国膺懲論にもかかわらず、国共合作によって抗日戦線は強固となり、'37.8,17第二次上海事変で日中の全面戦争となった。日本軍は南京大虐殺事件を起こし、'37.12.13首都南京を占領したが中国は屈服せず、戦線を更に徐州・武漢三鎮・広州へと拡げた。日本は傀儡政権を作って占領地の経済開発を進めつつ、移転した首都重慶に大規模爆撃を繰り返したが、中国の抗戦は止まらなかったので、列国の中国援助の所為だとして援蒋ルートの停止を求めた。アメリカは国民政府を援助し、日米通商航海条約を破棄、日米戦争が勃発した。南方作戦の為'42に重慶侵攻を断念した日本軍は、'44中国西南の米軍航空基地を占領する為大陸打通作戦を実施したが、制空権は奪回できず、全面敗北して'45.8.15を迎えた。(『岩波日本史辞典』より引用)
岩波にしては実にまっとうな日中戦争史。中国の反日感情や抗日運動を無条件に肯定している程度で、なんと日本側の事情が多少斟酌されてたりなんかする箇所すらあります。やれば出来るじゃないか。
無意味なあてこすりはさておいて、日中戦争の勃発と拡大の原因を丁寧に分かりやすく解説した良書です。上記の通り、視点が完全に中国より、特に共産党には同情的なので、逆に日本の事情が客観的に紹介されてます。実際の戦闘の描写は皆無に近いので、戦記的読み方は出来ませんが、「十五年戦争」史の基礎資料としては優秀だと思います。ガッコのセンセにいい顔したいなら是非ご一読を。取り敢えず細川が近衛の血を引いてるのがよく分かるようになります。