宙船とWとビアズリーについて

http://www.madin.jp/finky/
サイトをお持ちの方はお試し下さい。かなり面白いですよ。なお本日時点の当サイトの結果はこちら。カオスを極めてます。

　世間はそろそろ夏休み。蝉と餓鬼の嬌声に起される日が始まります。嗚呼、あの頃に戻りたひ。

目にしたほとんどが蜃気楼だから

おまえのオールを任せるな

宙船/do!do!do!
TOKIOの35thシングル。2006.8.23ユニバーサルミュージックより発売。（TVドラマ『マイ☆ボス　マイ☆ヒーロー』主題歌。第79回選抜高等学校野球大会入場行進曲。c/w「リプライ」）
作詞曲：中島みゆき *1、編曲：船山基紀 *2
オリコン初登場1位*3、累計売上約457,000枚*4、オリコン2006年度売上15位
歌詞はこちら
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　♪そーの船を漕いでゆけー、おーまえの手で漕いでゆけー
　数年に一度はスマッシュヒットを飛ばすTOKIOの2006年代表曲。「AMBITIOUS JAPAN!」といい、TOKIOの他人に提供してもらった楽曲との親和性には驚くべきものがあります。この曲も沈鬱に過ぎる中島節を長瀬の能天気で悩みのない声がいい具合で中和して、一般受けする適度な重さになっています。実際中島みゆきのセルフカバーバージョンは重厚すぎて、昼間の有線で流れてきた時のテンションダダ下がりぶりは並ではありませんでした。そう考えると、この組み合わせを考えたプロデューサーの慧眼には瞠目せざるを得ません。数年後にまたあるであろうTOKIOの名曲、今度は誰とコラボするんでしょうか。今から楽しみです。

宙船/do!do!do!(初回限定盤A)(DVD付)

アーティスト: TOKIO,中島みゆき,TAKESHI,船山基紀,3-5-2
出版社/メーカー: ユニバーサルJ
発売日: 2006/08/23
メディア: CD
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ダブルユー

真赤な誓い - 脱積読宣言

W
ハロー!プロジェクトで活動していた歌手ユニットで、辻希美 *5と加護亜依 *6の2人による女性アイドルデュオである。（wikipediaより引用）
ディスコグラフィー
シングル
『恋のバカンス』『あぁ　いいな！』『ロボキッス』『恋のフーガ』『愛の意味を教えて！』『Missラブ探偵』
アルバム
『デュオU&U』『W』

　ゴマキと共にモー娘。の黄金時代を支えたロリコンビ辻加護が沈みかけの船を見捨てて独立して結成したハロプロの元看板ユニット。沙羅双樹の花の色を思い起こさせる、人気の絶頂からの自由落下に逆に惚れてしまいそうです。片や二度の喫煙騒動で事実上の芸能界追放、片や新ユニット結成直後に周囲の迷惑一切顧みないできちゃった結婚と、何人のフリークを樹海ツアーに招待したのか分からないくらいの男前な終末。めちゃイケでバカ女だ何だとはしゃいでいたのが大変痛々しく思い起こされます。
　正直ファンでも何でもなかったのでこれ以上の感慨はありませんが、最後にアイドルヲタの皆さんに2chの至高の名言を捧げてこの項を締めます。

「何時嘘をつくか分からない三次元の女より、最初から嘘だと分かっている二次元の女の方がいい」

恋のバカンス

アーティスト: W,岩谷時子,千家春,音羽たかし,Franco Migliacci,Ira Kosloff,鈴木Daichi秀行,Irving Reid,Torry Springer,高橋諭一
出版社/メーカー: ZETIMA
発売日: 2004/05/19
メディア: CD
クリック: 36回
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ビアズリー

Trust You Forever - 脱積読宣言

ビアズリー　Aubrey Vincent Beadsley
　1872〜’98。イギリスの画家。アイルランド生まれ。若い頃から肺を患い病弱。1892頃よりラファエロ前派に接近。日本・古代ギリシアなどの絵画に関心を持ち、病的な鋭い感覚で、耽美的傾向の強い、白黒の装飾挿絵を描いた。雑誌『イエローブック』『サヴォイ』を編集し、O.ワイルド*7の『サロメ』、フロベール *8の『ボヴァリー夫人』などにも挿絵を描き、世紀末芸術の代表者となった。肺結核で早世。（『コンサイス人名辞典　外国編』より引用）

　~~セラムンガンダムことノーベルガンダムを駆るネオノルウェーのMF。個人的にGガンのヒロインはレインではなくこの娘です~~。
　冗談はさておき、19世紀末イギリスの退廃的な空気を象徴する耽美画家。日本では70-80年遅れて流行ったヘロヘロとゆがんだ線で病的な美しさを表現する画風の作家です。個人的にこういう「隠された深層心理を深読みしてね」的な傲慢な近代以降の画風は鼻持ちならないと感じてしまうたちなので、半可な知識で芸術論に深入りしませんが、この人はこっそり破綻を極めた人生が非常に面白い人でもあります。生まれた時から既に誰にも教わらず本を読むことのできる天才児で、姉との近親相姦*9に耽り、オスカー＝ワイルドと親交を結ぶもワイルドが同性愛の嫌疑で名声を失墜させると手のひらを返し彼を罵る。労咳でわずか26の人生を終えるまでにこれほどの逸話と作品を遺す太く短い生き方は男の子の憧れではないでしょうか。彼の享年と同い年の自分を省みれば、この四半世紀の人生いかに怠惰を貪ってしまっていたかに愕然とします。

エクセレントモデル RAHDX ガンダム・アーカイブスサイド6 RAHDX G.A.11 アレンビー・ビアズリー

出版社/メーカー: メガハウス(MegaHouse)
発売日: 2007/02/28
メディア: おもちゃ＆ホビー
購入: 1人クリック: 137回
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どんなストーリーがそこにあるんだ？

　19世紀末のイギリスがオーブリー＝ビアズリーに代表される退廃的な時代であったとするならば、20世紀末の日本はジュリアナに代表される狂騒の時代と言ってもいいのではないでしょうか。その狂騒に流され迷走を極めていた90年代確実に日本は破綻への道をひた走っていました。海部宮沢細川羽田村山橋本小渕森、お前のオールを任せるなと誰が見ても思える、思い出すだけで頭の痛くなるような連中を国家元首に戴いてよく日本はもったもんだと感心してしまいます。しかし、その奇跡がまた続くとは限りません。安倍の次の首相こそはしっかりしたのを選ばないとダブルユーのような悲惨な末路が待ち受けていることでしょう。あまり麻生待望論を出すと贔屓の引き倒しになりそうなので自重しますが、少なくとも選択肢に小沢を入れてはならないことだけは声を大にして言えます。この参院選安倍自民にお灸をすえるのは構いませんが、あまりやりすぎて民主を調子に乗せると取り返しのつかないことになりかねませんよ。