脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『西太后〜大清帝国最後の光芒』

http://www.usamimi.info/~ryouchi/technorati/index.php
今更ながらやってみました。結果は $5646.4(約664,976円)。高いんだか安いんだか。


 明日帰省の予定が色々あって一日延びました。とすると、書かなきゃいけない記事が一日分増える訳で、当然そんな準備はないので、昨日の記事用に読了してた本を再利用。
 なお、また中公新書なのには深い意味も依頼もありません。けど、最近話題の口コミブログの書籍版ってないのかな。あったらやりたいなっと。

西太后―大清帝国最後の光芒 (中公新書)

西太后―大清帝国最後の光芒 (中公新書)

心を許さないわけじゃない 我が身を強く信じてるだけ

西太后Xi-tai-hou*1
道光十五(1835)〜光緒三十四(1908)年。清の咸豊帝*2の側室、同治帝*3の生母。諡は孝欽。
 満州旗人の家に生まれ、18歳で咸豊帝の側室となり、1856同治帝を生む。同治帝の即位後、恭親王奕訢*4と結び、慈安太后(咸豊帝の皇后)と共に摂政に就任。慈禧太后を名乗り、政治の実権を握る。同治帝の死後、甥の光緒帝*5を擁立。'81慈安太后の死後、全権を一身に集め、'84恭親王を失脚させ、政治を独裁。光緒帝の親政後も朝政に介入。日清戦争では主戦派を抑え、'98には光緒帝の革新政治を弾圧。1900には義和団の戦いを清朝の自己保全に利用しようとして列強に宣戦するなど、その保守的態度は清の滅亡を早める結果となった。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)


 半可通な分野の新書を読むのは本当に面白いです。ある程度は聞きかじっているので、説明不足にもある程度対応できるし、何より専門分野と違って、「批判的」に読む必要がないので気楽に読めます。文章も適度に扇情的で、それでいて抑えるところはきちんと抑えるメリハリの効いた新書の鑑のようなモノで◎。浅田次郎清朝末期三部作*6の参考書にどうぞ。
 誉めてばっかで終わるのも何なので、最後に一くさし。時系列順記事とカテゴリー別の記事が錯綜し、しかも細切れに(後述)を多用してくれるので、検索の利便性は最低です。尤も、読み捨て用の新書としては正しい態度なのかも知れませんが。

艶やかな唇からこぼれる言葉はすべて貴女だけの詩

 佐田行革相辞任に伴い後任が渡辺喜美*7氏を起用*8。とのことですが、益々自民党の小泉以前への回帰が加速しているように感じます。何もわざわざ古い自民党の代名詞だった渡辺美智雄の息子を担ぎ出さんでもというのが正直な感想です。
 昨日の記事でも書きましたが、現在の日本の権力者達には、清朝末期の保身にのみ汲々とする守旧派の臭いがプンプンします。復党問題といい今回の人選といい、場当たり的な延命政策ほど、被統治者に迷惑なものはありません。腐った大木は早く倒れ次代の若木を育てる苗床になって欲しいものです。

今日の一行知識

料理屋の玄関先の盛り塩の起源は晋の武帝司馬炎)。
武帝は一万人の住む広大なハーレムを築き、そこを毎夜羊車で巡回し、羊が足を止めた部屋で一夜を過ごした。そこで、宮女達は自分の部屋に羊の好物の塩を盛って羊の足を止めようとしたのが由来だそうです。しかし、一万人の妾か羨ましいやら恐ろしいやら。

LADY NAVIGATION

LADY NAVIGATION

YouTube

*1:一声-四声-四声

*2:文宗。清朝第九代皇帝。諱は奕詝。父道光帝、母孝全皇后。

*3:穆宗。諱は載淳。清朝第十代皇帝。父咸豊帝、母西太后

*4:軍機大臣。父道光帝、母静貴妃。

*5:徳宗。諱は載湉清朝第十一代皇帝。父代醇親王奕譞、母葉赫那拉氏。

*6:管理人命名。『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』のこと。

*7:内閣府副大臣。無派閥。父美智雄。内閣府副大臣の後任は大村秀章津島派

*8:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061228-00000023-san-pol