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広島も長崎も人は暮らしてるんだから、過剰反応は良くないってのは甘いんでしょうか。けど、東電と政府の大本営発表があの様だとパニクりたくもなるよなー。
家庭教師やってる中一の子に阪神大震災の思い出聞いたらなんとその時には未生誕。20世紀は遠くになりにけり。
島唄よ風に乗り鳥とともに海を渡れ
梁文秀
勇侠青春謳pt4 - 脱積読宣言
勇侠青春謳pt3 - 脱積読宣言
アゲ♂アゲ♂EVERY騎士 - 脱積読宣言
勇侠青春謳pt2 - 脱積読宣言
梁文秀
静海県出身。郷紳の子。春児*1の義兄。科挙に第一等「状元」で合格し進士となって、光緒帝*2に仕える。史実には存在しない架空の人物。梁啓超*3の強学会の逸話を取り入れている。光緒帝への様々な進言は戊戌六君子として知られる楊深秀*4および林旭*5の逸話をモデルにしている。光緒帝の先生をしていた梁鼎芳の逸話も取り入れている。(wikipediaより引用)
浅田次郎作『蒼穹の昴』のダブル主人公の一角。上巻前半の科挙受験篇は見事なかっこよさでしたが、下巻に入って失速。気まぐれな作者の興味が春児と梁史了との友情と対立から、時代に翻弄される西太后・光緒帝親子の悲劇に移ったのだから仕方ありません。そんなこんなで主人公らしい活躍が出来ぬまま戊戌の政変で失脚した彼。泰然と処刑場の露と消えた譚嗣同に美しく死ぬという選択肢を奪われた彼の失意と迷走は見るに耐えないものがありました。ラストシーンで共産主義もどきの思想に目覚めかけて時はどうしてくれようかと。
そんな彼も亡命先の日本で早稲田大学教授の職を得て、玲玲と共に暖かい家庭を築けたことで自分を取り戻せたようで、状元登第の名に恥じぬ知識人として復活し、政治の世界からは完全に身を引いていましたが、宋教仁暗殺に触発され、大陸帰還を決意します。この「覚醒」シーンはなんというか古今無双のかっこよさなのですが、問題が一つ。主人公代替わり後の続編の最終巻でそれをやったもんだから、本来の主人公たる張作霖の影の薄いこと薄いこと。やっぱり続編に旧作の主人公が出張るのはいいことではありませんね。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/04/17
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沖縄開発庁
沖縄開発庁
沖縄開発庁設置法に基づき、1972.5総理府の外局として設置された行政機関。長官は国務大臣。
沖縄の振興開発を目的とするが、行政改革による省庁の統廃合問題とも関連して、存在意義が問われている。2001.1.6内閣府に統合され、沖縄振興局となった。(『岩波日本史辞典』より引用追記)
占領下沖縄に於ける日本政府の出先機関たる南方連絡事務所を祖先とする沖縄開発庁。北海道開発庁が独立省庁だったのに、沖縄は総務府の外局だったのにはこういう訳があったんですね。ちなみに2001年の中央省庁再編でも、沖縄開発庁は内閣府に、北海道開発庁は国土交通省に統合されており、一まとめにされがちな両者の根本的な位置づけの相違を感じることが出来ます。
復帰から四半世紀以上が経過した現在となっては、役割を終えたかに見える沖縄開発庁改め沖縄振興局ですが、基地頼りの経済構造に中国による「侵略」の危機とまだまだ問題は山積しています。いっそのこと抜本的な方向転換して、防衛省の外局辺りに改組してみるのはいかがでしょう。鳩山"ルーピー"由紀夫前首相がぐちゃぐちゃにしやがった普天間基地問題も、仙谷由人が悪しき前例を作った辺境防衛の問題も一気に解決できるかも知れませんよ。
- 作者: 沖縄開発庁
- 出版社/メーカー: 沖縄開発庁
- 発売日: 1983/11
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朝鮮通信使
朝鮮通信使
中世・近世、朝鮮国王の国書・進物を携えて日本に派遣された外交使節団。通信使・朝鮮信使・朝鮮来聘使とも。永享元(1429)〜文化八(1811)年に17回。計画倒れに終わったこともあった。
中世には、足利将軍職祝賀・修好の他、倭寇禁圧要請を名目とした。豊臣秀吉*6は朝鮮国王の服属・入貢を求めたが、仲介した対馬の宗義調*7は新政権成立祝賀の通信使派遣を朝鮮に要請し、1590黄允吉*8・金誠一*9らが来日。'96調和・修好を名目に明使と共に来日した。1607-'24徳川将軍への回答・朝鮮人被虜の刷還・国情探索を目的とする回答兼刷還使。'36通信使の名称に復し、更に中国大陸の政情安定を受けて'56以後の名目は将軍襲職祝賀に落着く。1711新井白石*10が徳川将軍の対外呼称を日本国大君から日本国王に復し(復号一件)、かつ聘礼を簡素化する改革を行ったが、'17日本国大君号・天和の旧礼を復活した。1811日朝両国の財政事情悪化を主因として対馬易地聘礼のみ。使節団は総人数500人前後の規模で、伏見聘礼(1617)と対馬聘礼を除き、江戸城で国書が交換された。1636・'43・'55日光東照宮に参詣。使行の沿道各地には宿泊・休憩所が設営され、幕府は代官・諸大名に命じて接待・送迎させた。一行には朝鮮王朝を代表する学者・文人が任じられ、詩文応酬を通じて朝鮮・中国文化に触れることを望む日本人との交流が盛んであった。詩文集・行列記も出版され、関連の詩文・墨跡・遺構が現在も各地に伝わる。また、一行の紀行文には朝鮮人の目を通した当時の日本が描かれた。(『岩波日本史辞典』より引用)
朝鮮民族の日本民族への優越の実例として耳にたこが出来るくらいに聞かされてきた朝鮮通信使ですが、実態としては朝鮮から日本への朝貢使節だったのは少し調べれば解ること。見栄を張るのには金がかかるので、実は来られると大赤字なのも本家と同じ。民間レベルでは儒者同士の交流や日本の技術を朝鮮側が持ち帰ったり*11と有効活用されていた模様ですが、国家レベルでは早くも家綱期には泣きが入り、旧例墨守が最優先政治方針だった吉宗期に息を吹き返しますが、家斉期にギブアップと。18世紀以降は余り真面目に行われていません。日朝友好の架け橋だったのは間違いないでしょうが、余り過大評価はいただけません。
- 作者: 仲尾宏
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/09/20
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海よ宇宙よ神よ命よこのまま永久に夕凪を
文禄・慶長の役の戦後処理だった朝鮮通信使、太平洋戦争の戦後処理の為の機関を前身とする沖縄開発庁。此度の国難、東日本大震災の後処理にはどのような団体や組織が必要とされるのでしょうか。頼むから放射性物質汚染除去委員会なんてものは作らなくて済んでほしいものです。梁文秀みたいに亡国の碩学なんてのにはなりたくないですよ。
- アーティスト: THE BOOM,アルフレド・カセーロ,宮沢和史,Juan Blas Caballero
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2002/05/22
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帰ってきた今日の一行知識
チョンは元々朝鮮人を指す差別語ではなかった
「ちょんと押す」などの少しの間とか程度の軽いものを表す擬態語が、転じて間抜けとかのろまを意味する罵倒語が、「朝鮮」と語感が似ていることから朝鮮人への蔑称に転じた模様。年配の人は「バカチョンカメラ」とか普通に言いますもんね。まあ時代的に考えると完全に蔑称の方を意図して使ってんでしょうけど。
*1:李春雲。正二品大総管。静海県の人。貧農の家に生まれ、立身の為自ら浄身。胡同にて後宮で必要な技芸を仕込まれ西太后の寵を得る。戊戌の政変以後は西太后の無二の寵臣として彼女の最後の奮闘を支えた。
*2:徳宗。清朝11代皇帝。諱は載湉。父醇親王奕譞、母葉赫那拉氏。伯母の西太后の実子同治帝が早世した為擁立。当初は西太后の傀儡であったが長じて親政に転ずる。戊戌の変法を断行し列強の座を目指すも、保守派の反撃により戊戌の政変により失脚幽閉。西太后の死の際、復権を恐れた守旧派により暗殺された。
*3:中華民国段祺瑞内閣財務総長。広東省新会県の人。字は卓如。康有為に師事し、変法自強運動に参画するも戊戌の政変で日本亡命。立憲君主制を主張し大陸の改革派と対立。辛亥革命後民国政府に参加した。
*4:東道監察御史。山西省聞喜の人。字は漪邨。変法自強運動に参画し八紘文の廃止を上奏するも、戊戌の政変で刑死。戊戌の六君子と称えられた。
*5:軍機章京。福建省侯官の人。字は暾谷。康有為に師事し、変法自強運動に参画し、国会開設などを提言するも、戊戌の政変で刑死。戊戌の六君子と称えられた。
*6:関白。太政大臣。父木下弥右衛門、母大政所、養父近衛前久。美濃・近江攻略での調略や京都経営で頭角を顕し、織田四天王の一角として累進。本能寺の変後、山崎の戦いでの功績を元に清洲会議の主導権を握り、続く賤ヶ岳の戦いでの勝利と徳川家康との妥協により織田政権を引き継ぎ豊臣政権を樹立。天下統一後、「唐入り」を目指し文禄・慶長の役を起こすも失敗。失意のまま病死。
*7:対馬守護。讃岐守。父晴康、母泉光院。丁巳約定により朝鮮との貿易を拡大し宗氏の繁栄をもたらす。九州征伐に参陣し、対馬を安堵。秀吉の命による朝鮮との交渉中に日朝友好の志半ばに病死。
*8:天正十八年通信正使。字は吉哉。西人派の一員として活躍。文禄の役直前の通信使として来日し、日本の朝鮮侵攻は必至と報告するも受け入れられなかった。
*9:慶尚右道招撫使。字は士純。東人派の官人として活躍。通信副使として来日した際、日本に侵略の意図なしと報告し、防衛網の構築を遅らせた。
*10:君美。江戸城本丸寄合。筑後守。父正済。木下順庵に師事し、家宣に信任され正徳の治と呼ばれる善政を布いた。代表作:『藩翰譜』、『西洋紀聞』、『折たく柴の記』他。
*11:ex.水車