国民民主党「年収の103万の壁を上げます!」←正社員に恩恵ないじゃん : 大艦巨砲主義!
飲食と医療介護業界は万歳三唱間違いなしの神政策です。収入調整で年末休まれるのマジきついんですよね。
超絶トラブルも一段落つく目途が立ったので、種まきを再開。みんな大きく育てよ。
見よあの空に遠く光るもの
零式艦上戦闘機
第二次世界大戦期における大日本帝国海軍の艦上戦闘機。略称は零戦(ぜろせん/れいせん)。試作名称は十二試艦上戦闘機(略称は十二試艦戦)。
1936大日本帝国海軍に制式採用された九六式艦上戦闘機の後継機として開発され、日中戦争から太平洋戦争にかけて戦場で活躍した。最大約3,300キロメートルの長大な航続距離*1、翼内に対爆撃機用の20ミリ固定機銃2門、機首部分に7.7ミリ固定機関銃2門を装備した重武装、格闘戦を重視した優れた運動性能、そして空力的洗練と防弾装備をなくし軽量化を徹底追求した機体設計は1000馬力級の「栄」エンジンの性能を極限まで引き出すに至り、一躍世界の戦闘機の頂点に立った。
しかし、大戦中期以降は、アメリカ陸海軍の対零戦戦法の確立、F4UコルセアやF6Fヘルキャットなど新鋭戦闘機の投入で劣勢となるも、後継機である十七試艦上戦闘機「烈風」の開発が大幅に遅れたことにより、終戦まで日本海軍航空隊の主力戦闘機だった。大戦末期には、戦闘爆撃機や特攻機としても改造され使用された。
開発元は三菱重工業。三菱に加え中島飛行機でもライセンス生産が行われており、総生産数の6割以上は中島製である。生産数は日本の戦闘機では最多の1万機以上。 (wikipediaより修整引用)
みんな大好きゼロ戦の本。著者略歴を見ると戦記物作家でも軍事研究家でもないのでちょっと警戒しましたが、読んでみると今まで読んだ機体解説系の本の中でも白眉の完成度。戦闘機のメカニズムから始まって零戦の特徴、そして実戦での活躍と問題点がものすごく分かりやすく説明されていて目から鱗が落ちっぱなし。「欧米機とは制式採用の時期がずれてるんで旧式に対しては性能が優れてて後発には遅れているのは当然」とか「零戦の最大の欠点は主兵装の20ミリ固定機銃の相談数少なすぎ+サブウェポンの7.7ミリ固定機関銃威力低すぎでまともな武装がない事」とか「空戦の肝は高度の奪い合い」だとか「戦争始まると熟練搭乗員や整備施設や機材の損耗でカタログスペックなんかそもそも出せない」とか今後戦史を見る目がガラッと変わるような新視点をたんまり提供してくれました。今後先の大戦を語る上では必読の一冊と断言できる最高の読書体験でした。
平和守って今日も飛ぶ
「実戦では数と火力と戦術がすべてで、操縦性なんかの機体性能はほぼ自己満足の域」という身もふたもない結論。日本人は職人気質が祟ってそれを認められず、それを割り切ることのできた米軍に圧倒されたってストーリーはあまりにも無情ながらも実に腑に落ちます。現代のビジネスにおける日本の苦戦もそれに起因している気がしてなりません。個人の才覚なんてシステムと物量の前では誤差に過ぎないってのは残酷な真実ではあるんでしょうが何とも切ないですね。
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*1:増槽タンク装備時・巡航のみ