『戦艦大和』 - 脱積読宣言

【新コロ】症状あるのに帰省し検査結果をまたず嘘ついて帰京した都民女性と接触の男性が陽性:ハムスター速報
 憲法改正でもなんでもして早よ戒厳令出してきちんと私権の制限できるようにしてください。

　休日出勤も終わり明日から遅ればせのGW・・・と浮かれてたら職場に致命的な忘れ物*1をしたことが発覚。今から取りに戻ります。えぐえぐ。

戦艦大和 (1973年)

作者:児島襄
メディア: －

期待の人が俺たちならば

大和
　日本海軍の超戦艦。
　海軍軍縮条約の制限から離脱すると、日本海軍は従来の条約型戦艦を圧倒する超戦艦の建造を計画し、大和を1941.12.18呉海軍工廠で竣工させた。備砲46㎝9門、排水量6.8万トンで史上世界最大の戦艦。戦争中連合艦隊旗艦となり、マリアナ沖海戦・レイテ沖海戦にも参加したが、連合軍の沖縄本島来攻時、海上特攻艦隊旗艦として敵上陸点に突入しようとし、'45.4.7九州南方海上でアメリカ空母機に撃沈された。（『山川日本史小辞典　改訂新版』より引用）

　近代史ノンフィクション小説に定評のある児島襄の戦艦大和伝。・・・なんですが、事実上は方位盤射手村田元輝特務少尉*2伝の趣であえてミクロな視点から巨大戦艦の誕生から終焉までを活写しています。近代日本の戦史の大家たる児島氏の筆になるだけあって周辺事情や情勢の推移も微に入り細を穿つ描写で見事。特徴的なのは戦艦大和伝となると当然特筆大書されるべき終焉の舞台菊一号作戦の描写があっさり目で、その分ミッドウェー海戦やレイテ沖海戦の描写に力と紙幅が注ぎ込まれている点。「死地を与えるならきちんとそれなりの準備と戦略的価値がある時点にしてやれよ」の慟哭が聞こえてくるようです。という訳で鬼神を哭かしめる・・・といった情緒とは対極にある冷徹な目線の戦史もたまにはいいもんですよ。