脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

ゾンビと皆神龍太郎とお家騒動について

【速報】イラン大統領、死亡確定 ロイターが報じる:暇つぶしニュース
これってひょっとしなくてもサラエボ事件コースですよねえ。そらなりふり構わず政権交代アジテーション始めるはずだわ。


 世の中利根川先生の「大人は質問に答えたりしない」の真理を理解できない奴が多すぎる。「どうしてこれこうなってるんですか。答えてください」なんて質問が通用すると思ってる精神年齢が小学校の学級会で止まってる奴らはマジで一度義務教育からやり直せと。

止め処もなく続くストーリーがまた絶望の底へ僕を突き落とす

ゾンビ

ゾンビ
 死者が何らかの外因により蘇り、死体のまま行動するようになった者たちのこと。
 今やホラー作品やファンタジーの舞台を演出するにあたっては出番も多く、知らぬ者はいない「生ける屍:リビングデッド」の総称、元人間の怪物「ゾンビ」。しかし、このイメージが確立したのは20世紀も後半になってからのごく最近のことであり、その20世紀内でもイメージはかなり変遷している。初期は主に「邪悪な魔導師などに使役される、替えの利く不疲の雑兵軍団、死体人形」であり、主体はあくまでも死体を使役する邪悪な術者の方で、ゾンビの方は恐怖を演出する無限湧きのザコ敵・小道具・脇役であった。この脇役怪物が自律して物語の主題を張るようになるのは、『Night of the Living Dead』からの流れである。フィクション創作界で有名になったのがごく最近である一方、起源になった伝承自体は16~18世紀頃、大航海時代三角貿易奴隷貿易)に伴い誕生したと考えられており、その歴史は比較的長い。(ニコニコ大百科より修整引用)


 
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↑これを見ましょう。以上。ぽんぽこ24で見て以来一発でピキハイと岡本先生のファンになりました。個人的にはホラーも観ないしグロ耐性もそんなにないしFPSもやんないしという訳でゾンビにはゲームでの雑魚キャラとしての印象位しかありません。個人的にはゾンビもので最高の作品は『屍者たちの帝国』所収の藤井太洋「従卒トム」。個人的に自分がゾンビという存在に求める切なさが全部詰まっているのでおススメです。

皆神龍太郎

皆神龍太郎
 昭和三十三(1958)年~。日本の作家、疑似科学ウォッチャー。と学会運営委員。ASIOS会員。懐疑的組織JAPAN(Japan Anti-Pseudoscience Activities Network)の代表。本業は会社員(朝日新聞社勤務)。元と学会会員の植木不等式*1とは同僚。
 東京都出身。東京工業大学大学院物理学専攻修了。超常現象と疑似科学について強い関心を抱いており、1989頃から本格的に研究をしているが、その実在は証拠が確認できないため信じないと表明。その立場から、太田出版のSkeptic libraryを監修したり、と学会名義の共著書を出すなどの活動をしている。また、唐沢俊一*2の盗作問題に関して、皆神が唐沢を擁護・正当化する明確な発言を行った事実はないが、唐沢を批判しないことが擁護・正当化にあたるとして藤岡真*3から厳しい批判を受けている。(wikipediaより修整引用)


 と学会にはまりにはまっていた学生時代。この人の共著も山ほど読みました。良くも悪くも情熱的で煽情的な山本会長の語り口に比べて、皆神龍太郎志水一夫植木不等式のトリオでの疑似科学や超常現象の批評は実に冷静かつ的確で考証学的な趣すら感じさせて大好きでした。個人的に一番お気に入りの本は『トンデモ超常現象99の真相』。今でも眉に唾つけなきゃいけない時はこの本に載ってなかったっけと探しに行くくらいです。最近流石に書籍媒体でお見掛けすることも少なくなってきましたが、懐疑論者としてのスタンスを教えてくれた師匠だと勝手に私淑させてもらっております。

お家騒動

御家騒動
 江戸時代の大名家(将軍を含む)や旗本家の内紛。
 幕藩制は家を権力編成の単位とし、重層的に公権を掌握する政治構造をとったため、将軍や藩主の跡目争いが政治経済上の利害をめぐる権力争いに連結し、家中騒動に発展した。初期の騒動は、大名から独立的な所領支配をもつ高禄家臣を大名権力の中に包摂する過程に生じ、多くは藩内で解決できず幕府審理を受けた。最上騒動・池田騒動・生駒騒動・越後騒動は改易となり、越前騒動・黒田騒動・柳川一件伊達騒動などは危うく改易を免れた。後期には加賀騒動津軽騒動・お由羅騒動・母里騒動などが知られるが、5代将軍綱吉*4の再審によって改易となった越後騒動以後は、藩内および大名の親族集団(一門)による解決策をとるよう変質し、わずかに仙石騒動・二の丸騒動が幕府審理を受けたのみである。また、一門と家臣の総意により当主を押込め隠居させる騒動も生じた。歌舞伎の御家ものや文学作品の好題材となり、勧善懲悪、忠臣・逆臣などの儒教的評価が加えられて定説化したものや、有馬の化け猫騒動・小笠原騒動など荒唐無稽な筋書きのものがある。(『岩波日本史辞典』より引用)


 最近では大塚家具でのそれが記憶にも新しいお家騒動ですが、上記にもあるようにれっきとした歴史用語です。骨肉の争いほど甘くて美味しい世間話の肴はそうそうないよねってことで歌舞伎や狂言で御家物と呼ばれる一ジャンルを築くほどに流行ったのがなんとも人間の業を感じさせてなりません。
 その原因はホント様々で、戦国時代まで猖獗を極めた古典的な家督相続争い*5から、江戸初期の譜代と外様、プロパーとテクノクラート、転封されてきた上層部と土着の原住民といった社会構造の変化に伴う産みの苦しみ、中期の藩政改革に伴う守旧派と改革派の対立、後期の殖産興業や尊王佐幕の争いなどの思想的対立と時代によって移り変わっているのが特徴です。後地味に日本の御家騒動で特有なのは家臣団による主君押籠が頻発してること。情熱に燃える若き指導者が素行不良や精神疾患の言いがかりをつけられて失脚篭居の憂き目になんてのは例を挙げるに暇がありません。世間ではよく日本はお上のいうことには付和雷同で従う従順な国民性なんて言われますが、この現実を知ってると日本ほどトップダウンの意思決定が嫌いな国民性もないんじゃないかと強く感じます。という訳で、パワーエリートに憧れて強引な改革を志向する意識高い系の二代目経営者の皆さん、あなたの足元にはぽっかりと昏い穴が開いていることをゆめお忘れなきよう。

誰かに決めつけられた道じゃない僕なりの世界を描く

 皆神龍太郎らがどれほど丹念に検証し潰そうともゾンビのようによみがえってくる疑似科学系ビジネス論。ちょっと前までは引き寄せの法則が猛威を振るってましたし、最近ではギバー・マッチャー・テイカーなんかが流行ってますね。りりちゃんが思いっきり活用してたのが印象深いです。意識高い系の皆さんはどうしてそう安易な経営論に飛びついてしまうんでしょうか。そんなんだからお前らあっさりお家騒動起こるんだぞと小一時間詰めたいです。

*1:代表作:『スピリチュアルワールド見聞記』・『ぼくらの哀しき超兵器 ―― 軍事と科学の夢のあと ――』・『悲しきネクタイ 企業環境における会社員の生態学的および動物行動学的研究』他。

*2:代表作:『トンデモ一行知識の世界』・『トンデモ怪書録 僕はこんな奇妙な本を読んできた』(著作)、『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』(スーパーバイザー)他。

*3:空手道拳道会池袋本部道場塾頭。代表作:『笑歩』・ 『ゲッベルスの贈り物』・『六色金神殺人事件』他。

*4:江戸幕府第5代将軍。右大臣。父徳川家光、母桂昌院、養父徳川家綱。兄家綱が継嗣なく没した為、将軍に就任。当初は堀田正俊の輔弼の下、天和の治と讃えられる文治主義方針の善政を敷くも、正俊没後は、側用人柳沢吉保の擡頭、荻原重秀による貨幣改鋳に伴う経済的混乱、そして生類憐みの令などにより悪評が目立った。

*5:室町時代まではお家騒動の花形でしたがそれに懲りた江戸幕府儒教道徳の導入により長子相続の原則を確定させてからはほぼなくなります