脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『詳注版月世界旅行』

移民を受け入れまくったニューヨーク「移民でお金がかかったので図書館、警察等々の公共サービス削減します」:ハムスター速報
度のすぎるお人好しは身上潰すの典型ですね。日本もきちんとこれを反面教師にさせてもらいましょう。


 毎年恒例酉の市に参加。日和って去年と同サイズの熊手を買っておしまい。いつかはあのバカでかい熊手を担いで持って帰れるくらいになりたいなあ。

少年、目を輝かせるその先には僕らを見下した月

 時は186x年、南北戦争も終わりその技術を持て余していた「大砲クラブ」の面々。会長のバービケインはその倦怠と退廃を打破するために一大プロジェクトを計画する。曰く、フロリダに巨大なコロンビアード砲を建造し、月へと砲弾を撃ち込む。その奇想天外荒唐無稽なお祭り騒ぎは人類にどんな未来と栄光をもらたらすのか。


 古典に親しもうのコーナー。今回はSFの始祖ジュール=ヴェルヌの『月世界旅行』に挑戦。内容自体は気宇壮大で大雑把で朴訥な、小説と物語の狭間を行く古典的な科学小説といった趣で特筆大書するようなこともないんですが、圧巻は「詳註版」の名に恥じない膨大な注釈の量。もはや註が本編というべき圧倒的分量で、読み味は小説というより軍記ものを注釈付き原文で読んでる時の感じ。いかんせん註が半世紀以上前のアメリカ人の筆になるものをほぼ機械的に訳出してるだけなので、現代日本人には註の註が必要なレベルなのがちょっと残念。とは言え、膨大な註で背景情報や言葉遊びや時事ネタ、オマージュ、パロディなんかを解説してくれてるのは実に興味深く、作品の理解も深めれるので個人的には大好物。今後古典作品の詳註版の刊行が増えるといいなあと。そうすれば今現在死ぬほど余っている文学部卒の失業対策にもなるんじゃないでしょうか。

光れ光れ、僕らをだけを照らす星となれ

 漢文寄りの国史で育ったものとしては、頭注割注は史料読解の華だよなあと改めて。国語の授業も現代文読解とか古典鑑賞とかやってる暇あるならもっと、注釈本片手に輪読の経験を若いうちから積ませてあげて欲しいものです。


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