脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ねじまき少女』

【頂き女子りりちゃん】パパ活女子に男性が1000万円貢いでしまうマニュアルが凄い…パパの心にぶっ刺さるマニュアルが公開されるwwwwwwwwww:ハムスター速報
人心掌握と支出誘導のテクニックとして全ビジネスパーソン必携の一冊な気がします。その才能をもっと違う方向で活かせれば・・・。


 祝ウマ娘2.5周年。一刻のバブルのごとき大人気も一段落するのと反比例して集金方法が段々巧妙かつ多彩になってるのは気のせいかしらんw

恋い焦がれる想いは痛み吸い上げ私を覆い尽くすの

 石油が枯渇し、カロリー戦争で荒廃し、遺伝子改良生物に蹂躙され、カロリーカンパニーに支配された世界で、「鎖国」を貫くタイ王国。その魔都バンコクでカロリーカンパニーのエージェントと不法難民イエローカードと「攘夷派」白シャツに「開国派」通産省、そしてねじまき少女の思惑と人生が交錯する。


 ヒューゴー賞他の各賞を総なめにした傑作をいまさらに読んでみました。外国小説の常で、世界観やキャラ設定が小出しにされる前半はかなり退屈ですが、設定および登場人物が出そろってからの疾走感はその赫々たる受賞歴がフロックでも忖度でも何でもないのを証明してくれます。魅力的なSF設定の上に繰り広げられるのが、ドロドロな政争と小市民的な欲望の発露と生き延びようと足掻く必死の闘争となのが実に魅力的。登場人物みんなが地に足ついてもがき苦しみながらも頭を下げないその生きざまに感動を禁じ得ません。視点は錯綜し、壮大で高邁な理想を貫く敵役も正義の味方もいないので、きっちりした構成とか秩序がお好きな方にはちょっと向かないかもですが、その猥雑さを愛せる人には最良の作品だと胸を張っておススメできる一冊です。

三五夜の宴終わり人知れず寂しくて

 ジャパンアズナンバーワンの頃だったら絶対に舞台日本だったんだろうなあと。一応主役級のねじまき少女エミコは日本出身ですが、日本の扱いが「なんだかうさん臭くて信用できない国」に終始してるのがなんともはや。ああ、サイバーパンクの頃のトンデモジャパン描写が懐かしくなる日が来ようとは。


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