『アステリズムに花束を』

【京アニ事件】新たに名前が公表された25人の犠牲者のうち20人の遺族は公表拒否していた事が判明！そして ” マスゴミ ”がトレンド上位になる | やらおん！
金甌無欠なジャーナリストの皆さんは知らないかもしれませんが、こういうのをセカンドレイプっていうんですよ

　理事長も風邪罹患！・・・始末書で済むかなあ。

アステリズムに花束を百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)

作者: S‐Fマガジン編集部
出版社/メーカー: 早川書房
発売日: 2019/06/20
メディア: 文庫
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遠く響く誰かの足音孤独の気配を溶かして

キミノスケープ

「I'm fine.」byあなた以外の誰か

　少女終末紀行やオンノジ的な終末世界冒険譚。とても美しい物語なんですが、個人的にはこのジャンルが地味に苦手です。

四十九日恋文

人様が泣いたと聞いてドヤ顔をしている私虫に食われろ　ＧＪ！　by栞

　「死後49日の間1日1通ずつ死者とメールが出来てその文字数が1日1字ずつ減っていく」という設定が出色。設定だけでもこんなの泣くに決まってるのに、またこれが実に儚くも美しい物語にまとまっていて感動。オチも見事。やっぱり制限のある中でどれだけ想いを伝えれるかってのこそ、文学の根源にして真髄だよなあ。

ピロウトーク

「私ね、枕が変わると眠れない性質なんだ」by先輩

　個人的には「SFは小説でこそ」って原理主義者です。

幽世知能

「理由。理由。理由。いつもそれだな！あんたらはそうやって、あたしを牢獄に押し込めようとする。理由で作られた牢獄に。あたしを理解するって言いながら、あんたらが許すような理由しか認めようとしないんだ！」by灯明アキナ

　こらまた。理解を拒絶する禍々しい狂人の論理の一貫した狂気描写が見事。

彼岸花

女学校に学ぶことが分かっていたら鷗外や漱石の一冊も読んでおくのでしたわ　by舞弓青子

　凄惨美の極北。大正時代のS文学を現代によみがえらせて魔改造したらこうなるんでしょうか。男性作者の描く女性―特にお嬢様―の欠点「人間味に乏しい」ってのが、吸血鬼ってジャンルと融合させるだけで一瞬で長所に変貌するんですからエウレカ！の叫びがいがあります。これから女学園ものは全部吸血鬼設定にしよう（暴論）。

月と怪物

「ええ、腐ったじゃがいもとどぶネズミのスープをわかち合いましょう、同志エカチェリーナ」byセーラヤ＝ユーリエヴナ

　なんだろう、収容所物は意外と百合と相性悪いのかしらん。

海の双翼

「どうしてあなたがなさらない？」by硲

　新人さんなんで仕方ないのかもしれませんが気負いすぎ。肩肘張りまくってて正直読めたもんでは・・・。着想は面白そうなんですけどねぇ

色のない緑

「あれじゃないかな、"色のない緑の考えが猛烈に眠る"」byモニカ＝ブリテン

　今中国SFが熱い！ってのが肌で実感できた。膨大な専門用語で彩られた力強い構成が出色。言語学や翻訳は学生時代もうちょっと真面目に勉強しとくんだったなあ。

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

「切れていいですよ。がんばったですね」byテラ・インターコンチネンタル・エンデヴァ

　これでいい、いやこれがいい。氏が自家薬籠中とする宇宙飛行描写にあざといとしか言いようのない百合描写を混ぜ込めば、そら美味しくなるに決まってます。ついでに言えば百合抜きにしたバディ物としても、誰も合わせることのできない卓越しすぎた才能故に逆に無能の烙印を押された主人公に、差別故にその才能をふるう場を理不尽に奪われた天才という最高の組み合わせ。以上能書きなんてどうでもいいので、こってこてのべったべたのバカ一の極みにして至高の高みをぜひご堪能ください。なお余談ですが、私はテラは艦これの愛宕さん、ダイオードはAチャンネルのトオルで脳内再生されてます。皆さんは配役はどうなってますか？