脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『介護の絵本』

高速道路でのトラック最高速度を80キロから引き上げへ:バイク速報
そんなことより主要国道と高速にトラック専用レーンを早く。そうすれば事故も渋滞も大分緩和される気が・・・。


 昨日の雨で足滑らせてアイアンマンポーズで着地。無事怪我はなかったのですが、今日になって全身が凍て痛え。やっぱり常日頃からの運動って大事ですね。

ちっぽけな街に生まれ人混みの中を生きる

 コータリン障碍者に。クモ膜下出血で要介護5になってしまった神足裕司。彼の辛くも楽しい被介護ライフを本人と西原理恵子のゴールデンタッグが描く。


 絵本っていうタイトルですが、内容はサイバラの漫画をメインの売りに、文章担当が自分の書きたいことを書くっていうサイバラ作品の典型例。この作品が得意なのはその内容病魔に倒れ喋れなくなったコータリンが、なんとか残った言語能力を駆使して執筆という奇跡。漏れ伝わってくる病状というかADLから考えると奇跡以外のなんでもありません。物書きとして人生を全うしようさせようとする、家族と本人の執念のほどが伝わってきて涙なくては読めません。それを抜きにしても軽い文体で現代介護の最先端の現状と課題が赤裸々に語られているので、プロも逆に全く介護を知らない人も是非読んどくべき一冊だと思います。

泣かないでこの道は未来へと続いている

 介護業界に身を置いていると、金と周囲の協力と本人の意志さえあればどれだけADLが落ちようとQOLを高く保てるんだと驚嘆します。逆に言えばどれか一つでも欠ければ、昔と一切変わらぬ介護残酷物語の始まり始まり。人間最期の最後まで格差社会なんだなあと暗くもなります。自分も最期はそうやって尊厳ある最期を全うしたいなあ。まあそれがほぼ奇跡の産物だってみんな分かってるからこそ、ピンピンコロリがもてはやされるんでしょうけど。


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