【共通テスト痴漢】女装男子が女子高生に女装して受験生への痴漢被害を引き受ける為に電車に乗った結果:ハムスター速報
やられる側になってみないと分からないことってどうしてもありますよね。そう考えるとフェミさんの言い分にも十分首肯できるんですが、いかんせん普段の素行が・・・。
低気圧の日は全く行動意欲が・・・。折角の休日それで潰れるのはなかなかにつらいものがあります。
月の明かりを背負い絡んできた運命の糸を追う
うたう蜘蛛
「指導者たるもの、ときに厳しい決断も必要かもしれません。異端審問に乗り出したときのような大胆さをもって」byカルロス
中世のパンデミックとロックを悪魔合体させた怪作。西欧文学っぽい重厚さと、ハードロックな頭の悪さがまさかこんなに食い入合わせがいいとは。はなを切るにふさわしい佳作です。
パニック―一九六五年のSNS
「あれはいわゆるミドルエイジクライシスだったのだろう。書くこともなくなり、かくなる上は、一右翼として日本に身を捧げるつもりでいた。ところがピーガー右翼の存在があまりに馬鹿らしく、私はいったんノンポリに転じた。しばらく世間を見渡すうち、また新たに書くことも生まれてきた。私は虚飾を身にまとうのをやめ、自然体の文学というものを目指すようになった」by三島由紀夫
ベトナム戦争の頃にSNS(もどき)があったらの思考実験作。SF要素抑えめで本巻の中でも地に足の着いたIFの物語感満載。上記の様な史実を知ってるものに感涙もののくすぐりもあり、もっと当時の世界情勢知っときたかったなあと思わせる名作です。
一一六二年のlovin' life
「才は花開くことを誓わぬ蕾。春が来れば全ての者どもに与えられるものではありませぬ。私はもう、貴女の花を見出しました。あなたに素晴らしい歌を与えた孤独をお誇りくださいまし、式子様」by帥
よくぞここまで。平安歌壇を舞台に「和歌は詠語として英訳されて初めて鑑賞の対象となる」という設定で繰り広げられる天才的な歌才を持ちながら詠語の技術を持たぬ式子内親王と、和歌は凡庸ながらも詠語の天才である帥との百合というのもおこがましい高潔な関係性の物語。ぶっ飛びまくってるのに、仮にも国文学寄りの元歴史学者志望が「ありそう」と思ってしまう設定の匙加減はもう神業。もう言葉はいらないからただ読めとしか。
大江戸石廓突破仕留
「いや、単に可愛いからだろう……がんすけ、あんたは悪者に向いてないよ」by雷王
痛快娯楽時代物活劇。他と比べると正直格落ちですが、小川一水をしてそう思わせるって他のレベルどんだけ高いんだと。
二〇〇〇一周目のジャンヌ
「私は必ずこの町に再び戻るでしょう。神の与え給うた使命を果たすために。貴方がたの助けに報いるために」byジャンヌ・ダルク
伴名練が外れな訳もなし。無限回のシミュレーションで歴史上の人物の精神性を暴こうという、昨今大流行りの「歴史上の人物の断罪」への痛烈な皮肉なテーマが出色。そうでなくても、伴名ヒロインの常として実に高潔かつ有能なジャンヌが奇跡やご都合主義を使わず死の宿命を克服し、世界史を塗り替える偉業を果たしていく姿にはもう感動の涙が止まりません。それでいて最後は実に切なくも美しい結末に落着させるのだから見事です。
見せないプライドささやかな君の全てにスウィングする
テーマが歴史改編で執筆陣が石川宗生・宮内悠介・斜線堂有紀・小川一水・伴名練と自分の好きな作家を上から順にチョイスしたような布陣とこれで面白くない訳がありません。そしてその上がりまくった期待のハードルも見事に超えていってくれます。日本SF界の幾度目かの黄金時代を確信できる最高の読書体験でした。この傑作短編集を世に出してくれた作家陣と出版社に感謝を。
www.youtube.com