脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『自由の命運~国家、社会、そして狭い回廊』

【文春】アンジャッシュ渡部建、複数女性との不倫を認める…芸能人生終わりへ:ハムスター速報
また同情の余地の一切のないことを。東出昌大が善良で真面目ないい夫に見える日がこようとは。


 昨年より1か月半早くクールビズの半袖デビュー。今年は何処も換気に気を使ってるせいで冷房でキンキンに冷えた空間が自宅以外にほとんどないから困る。

DQⅪS進捗

  • イシの村復興。称号:おしゃれなカミュ

Now rising from the soundless Deep. Awaken White fury, blinding indigo

 国家が自由主義を保ち続けるためにはどんな条件が必要で何をし続ければいいのか。その狭い回廊に入り歩み続けるための極意が今解き明かされる。


 世界的ベストセラー『国家はなぜ衰退するのか?』の続編とのことなんですが、いかんせん前著を読んでないので何とも・・・。内容は国家が専制独裁でも無政府でもない自由主義という狭い回廊にあり続けるための諸条件をホッブスの提唱した「リヴァイアサン」という国家権力の概念を発展させて論じています。国家の力が強すぎる「先制のリヴァイアサン」、社会の力が強すぎる「不在のリヴァイアサン」、国家と社会の力は均衡しているがどちらも弱すぎる「張り子のリヴァイアサン」、そして高度に国家と社会の力が拮抗し相互牽制をなし得ている「足枷のリヴァイアサン」と実にイメージのしやすい概念提示で読者を知的興奮のるつぼにひきずり込んでくれます。つーかぶっちゃけこのネーミングと定義を思いついただけでこの本の価値と仕事は9割終わってる気がする。論調は実に白人さんらしい西洋自由主義国家絶対礼賛なので因習に縛られた蛮族たる我々極東の民にとっては鼻白むところも多々。理解できなかったのかそもそもろくすっぽ興味なかったのか、日本への言及が戦前の軍部独裁から戦後の55年体制への移行を岸信介に象徴させてちょろっと論じてるだけでなんとももやもや。そんな愚にもつかない違和感さえ除けば、実にハヤカワな骨太の海外ものですので、頭の体操にどうぞ。読んでるととりあえずハッタリはききますよ。

Leviathan Leviathan Bend us!

 ここ最近世界中で大暴れしてくださってるAntifaの皆さん。アンチファシズムの旗印はかっこいいですが行きつく先は地獄のアナーキズムですよ。その覚悟はあってやってるんでしょうか。ジャスミン革命の結果シリアがどうなったか知らないわけでもないでしょうに。安倍総理色々大変な時期だとは思いますが、ここが踏ん張りどころです。テロリズムで世界を変えられるって思ってる人間に主導権を渡すと戦前の暗黒時代まっしぐらですからね。


[FF14] FINAL FANTASY XIV Patch 2.2 Through The Maelstorm パッチ2.2 混沌の渦動

帰ってきた今日の一行知識

非文明世界における殺人率は現代アメリカの100倍以上

年間の殺人による死亡率10万人あたり500人強だそうで。やっぱりホッブスは偉大だ。