脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『寄港地のない船』

タイ政府「エイズ治療薬とタミフル投与したら新型コロナウィルス消失した」:ハムスター速報
新型コロナウィルス生物兵器説って根も葉もない陰謀論に益々信憑性が。


 たまには文化的な休日をという訳で、東京国立博物館の特別展「出雲と大和」に行って参りました!・・・うんそうだ、俺は古代史好きじゃないんだった。土くれや朽ちた鉄塊見てもあんま面白くないよ、ママン。


DQⅪ進捗

  • ソルティコの町到着。称号:ニマ大師の愛弟子

寄港地のない船 (竹書房文庫)

寄港地のない船 (竹書房文庫)

嵐に巻き込まれた難破船のように

 この世界は船長を失い大宇宙を目的もなく漂う宇宙船であるという妄想に憑りつかれた司祭マラッパーに連れられ「居住区」を離れ「死道」へと旅立ったロイ達。彼らとこの世界の旅路はどこへ向かうのか。


 『地球の長い午後』B.オールディスの初SF長篇。後に開花されるその才能を存分に堪能できます。・・・と言えば聞こえはいいんでしょうが、実際は持って回って自分に酔ったようなんとも気色の悪い文体に、最序盤で意味ありげにさらわれたパートナーがそのまま一切再登場しなかったりと大分粗が目立つ若書きで、正直途中で読むのやめそうになりましたが、後半「前部」に到着したあたりからは尻上がりに面白くなります。前半の無駄に「詩的」な文章も作者がこなれたかそれともこっちが慣れたか、はたまた訳者が色々諦めたのか、普通に読みやすい文章に落ち着いてくれるので安心。オチは途中で何となく想像がついて意外性は多少欠けますが、十分に楽しめる一冊だと思います。まあ神林さんの言う「今更初訳される作品が面白い訳があるか」を地で行ってる気はしないでもないですが。

未来なんて遠い大地僕にはどうでもよかった

 勢い任せの粗削りなデビュー作は大分好きな方なはずなんですが、流石に翻訳ってフィルター介するとなかなかその謎の全能感まで訳出するのは難しいみたいですね。青田買いは大人しく日本の作家でやりましょうってことなんですかね。個人的に今注目中なのは春暮康一。SFマガジンに序盤だけ掲載されてた『オーラリメイカー』早く買って読まなくちゃ。

漂流者

漂流者


Shiny VS Shiina (PV)

帰ってきた今日の一行知識

外界との交流が少ないと人間は小柄になる

島嶼*1が人間にも起こるみたいですね。田舎の人たちが総じて小柄なのはこの所為もあるとか。血の混淆って大事なんですね。

*1:島に住む大型動物は小型化し、小型動物は大型化すること