脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『竹取物語』

痛いニュース(ノ∀`) : ヴィーガン(完全菜食主義者)「ホタテは植物、だから食べていい」 - ライブドアブログ
うん、ここまでクズだとは思わなんだ。


 古巣のあたりから色々剣呑なお話がボチボチと、沈む船からはよ逃げ出せてよかった。それとも俺が敵前逃亡したせいでえらいことになってる?まさかね。


SRWT進捗

  • 2周目シークレットシナリオ4「来訪者X」ルーン・ゴーレムと交戦開始。トップエース:ヴァン@ダン・オブ・サーズデイ

竹取物語 (角川文庫)

竹取物語 (角川文庫)

いまのすべては過去のすべて

竹取物語
 平安前期の物語。
 漢籍・仏書に通じた男性知識人の作と考えられ、9世紀後半から10世紀前半にかけての成立。『かぐや姫の物語』。伝奇物語に属するが、5人の求婚者の失敗など、人間の本性をよく見据え、源氏物語は物語の祖と高く評価。(『岩波日本史辞典』より引用)


 『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』に触発されて、ってわけじゃないんですが、日本最古のおとぎ話に挑戦。教養&たまには古文訓読の練習をって感じで内容自体にはあんま期待せずに読み始めたんですが、1000年以上前とは思えない実にラノベチックな展開は今でも普通に面白いのが結構意外。五人の公達への無理難題に代表される、かぐや姫のくそ女ムーブはちょっと前のラノベの乱暴系ヒロインを思い起こさせて、日本のフィクションは伝統を途絶えさせずきちんと一本の糸で結ばれて進化してきたんだなあと感慨しきり。そら色んな所で翻案されまくるわ。
 以上、かなり普通に楽しめた古典を古文で読んでみようのコーナーでした。基本に忠実な平易な古文でかなり読みやすいので学生の皆さんは古文の練習にもいいんじゃないんでしょうか。

ずっと遠くなにもわからなくなっても

 何度読んでも『源氏物語』だけ文章の癖が半端ないなあ。日本人の古文嫌いの半分くらいは、一番最初に読まされる古典が最上級難度の『源氏物語』ってところに原因がある気がします。おとなしく、中世の軍記物や中古の説話集読ませてたらそんな難しくないのにと首をひねります。日本人の国語力向上のためにも教師の皆さんはぜひ無意味な『源氏物語』信仰 から解放されてほしいものです。


いのちの記憶  かぐや姫の物語

帰ってきた今日の一行知識

竹取物語では地学分野でも重要な文献史料

記述*1から成立時期と想定される西暦900年前後に富士山が活発に活動していたことが推定できるんだそうで。小説ってのも案外馬鹿にできないもんですね

*1:「その煙、いまだ雲の中にたち昇るとぞいい伝えたる」