脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『昭和史発掘12』

外国人観光客向けに電通・秋元康が携わった京都SUSHI劇場なる箱物、わずか数ヶ月で閉館:ハムスター速報
バブル期の頃の箱モノ濫造と今のクールジャパン政策って本質的にはほとんど違いがないんですよね。受益者が土建屋からコンサルっていうもっとたちの悪い連中に変わっただけで。


 実家にて父親の買い物のコーディネート業務。頑固で意地っ張りな癖に本質的には優柔不断なお方に決断を促すのってこんなに面倒臭かったんだと改めて。営業担当者の方々は少しはバックマージン回してくれてもいいと思うの。しかし、まだまだ元気とは言え、80越えの爺様に電動アシスト自転車なんて買わせて良かったんだろうか。


競馬成績・・・H31収支-18410

SRWT進捗

出てけよ部屋からこの町内から放てよ無防備な自分自身を

 大正期の爛熟と戦中の暗黒に挟まれた昭和一桁時代。前代の仮初の平和が破れ、二・二六事件で炸裂する昭和維新の不安の募るその不安定な時代の実像を巨匠松本清張が抉る。


 二・二六事件裁判編開幕。広田内閣成立から検察官論告求刑まで。「上官の命令は絶対~」な軍隊の至上道徳と天皇および世論の厳罰方針との相克に悩む法務官たちの苦闘が実に微笑ましい一冊。特に原告被告双方とも「統帥権干犯」という誰がどう見たって本事件の本質を見えない振りして論理構成してるんだからどうやったって無理はでます。首謀者連中の「下士官および兵たちは部下ではなく同志であったので命令したのではない」とか、法務官の「軍隊において命令は絶対遵守の力を持つが、それが天皇の意思とは違うことが明白に想像できる場合は従ってはならない」とか、論理展開のアクロバットぶりには苦笑を禁じ得ません。という訳で、本巻はほとんどが法理論の神学論争ですので、法学も歴史学も大好きって奇特な人には大満足な欲張りセットだと思います。

新しい朝が来るたびに新しい僕になってゆく

 歴史を法解釈するってこんなに面白いんだと目から鱗。是非これは法律論に詳しい友人にも読ませて語り合ってみたいものです。・・・と思ったんですが、アイツ大の歴史アレルギーだったよなあ。世の中ままならないもんですね。

熱き鼓動の果て

熱き鼓動の果て


B'z 挑めよ儚いこの時に

帰ってきた今日の一行知識

特高憲兵は基本的にすさまじく仲が悪く情報共有なんてもっての外だった

冷静に考えると内務省管轄の警察と軍属とが仲良くできるはずありませんよね。フィクションではそもそも区別すらされてないことが多いですが、ここ気を付けるだけで物語がぐっと重層的になりますよ