脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ループ』

様々な会社のエイプリルフールネタ、2019年版がこちらwwwwwwwwwwwww | 不思議.net
そういや今年は元号発表の影に隠れて全く目立ちませんでしたね。


 4月は旅立ちの時期。私も、5年務めた会社に別れを告げて、一本独鈷の社長稼業へ。まあゆーても紐付きなんであんまえばれませんが。今まで勤続年数1年、2年、3年、5年と来てるんで、まあ7年か8年はもつでしょう、多分。


SRWT進捗

  • 第25話「特務三課、終わりの日」テロリストと交戦中。トップエース:サギリ=サクライ@ティラネード。

ループ (角川ホラー文庫)

ループ (角川ホラー文庫)

Oooh限りない輝きをあなたに贈る

 転移性ヒトガンウィルスの跳梁する世界。最愛の両親と恋人をその絶望の世界から救うため、主人公二見馨は旅に出る、父の作った仮想世界を壊滅に追い込んだ「リングウィルス」にその鍵があると信じて。ジャパニーズホラー最高傑作リングシリーズ遂に完結。


 ホラーからサスペンスミステリに進化したリングが辿り着いた先はなんとまさかのSF。正直高校時分のリアタイ読書時にはふざけんな!って本を投げつけた記憶があります。折角当時としては珍しく新刊で買った*1単行本だったのに・・・。なので二十年弱ぶりの再読もあまり気は乗らなかったのですが、これが意外と案外面白い。なんで昔はあんなに拒否反応起こしてたんだろうとちょっと疑問。多分当時地味にノストラダムスの大予言の影響でタナトフォビアやアペイロフォビアを発症してたんで世界が上位存在に作られたものって世界観を拒絶したんでしょうね。実に高二病だ(遠い目)
 という訳で負の思い出補正を拭えば、前作からの繫がりを探してヤキモキとする読者をあざ笑うかのようにゆっくりと進展する事態に中盤衝撃的な形で提示される驚愕の物語の根幹設定にと見事な鈴木光司節に心地よく翻弄されます。まあ、リング・らせんの奇跡の両作以降の氏の作品に色濃くみられる致命的な欠点、「風呂敷の畳み方がめちゃくちゃ雑」を見事に発症しているので、信者としてもそこは否定のしようがありませんが。個人的に一番印象的だったのは「ループ」でとあるインディアンの一生を追体験するシーン。愛するものを眼前で無惨に奪われる焦燥感と絶望感の描写の迫真ぶりは古今のどんな名作を隣に並べても孤高の極みにあると断言できます。だからこそそこを頂点に終盤に向けて明らかに失速していくのが腹立たしいのですが。
 以上、間違いなく名作なのですが、『リング』・『らせん』の神がかった出来には及ぶべくもありませんし、読んじゃうと両作の感動に大分ケチがついちゃうという難儀な一冊です。毒を喰らわば皿までで続編の『エス』や『タイド』まで読もうって気概のある方は是非どうぞ。取り敢えず自分は買いました。近いうちにここでも感想書くんじゃないかなあ。

Oooh Feels Like Heaven Feels Like Heaven 雲の切れ間に

 前にも書いた気がしますが、思春期に読んだ本を大人になって読み直すと色々な発見があって面白いですね。腰据えてそっち方面も開拓してみようかしらん。とは言え、今更『三毛猫ホームズ』だの『十津川警部』だの読むのもなあ。

feels like “HEAVEN

feels like “HEAVEN"


HIIH - feels like`HEAVEN'” Live (Ringu OST)

帰ってきた今日の一行知識

ヒトの寿命限界は120年

何をどう頑張ってもそれ以上はテロメアがもたないみたいですね。いつしか、人類はその定命の宿命すらも凌駕することができるのでしょうか。まあそうなったらそうなったで、今度は文明の方が新陳代謝失くして老衰しそうですけど。

*1:同時期新刊で買ったハードカバーは『国民の歴史』や『新ゴーマニズム宣言』、『逆説の日本史』くらいしか記憶にありません