脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ペリリュー島玉砕戦』

カープ女子の加藤沙里さん 一線どころか二線を超えてしまうwwwwwwwwwwwwwwwwwwww: (*゚∀゚)ゞカガクニュース隊
なんだか一周回って好きになってきました。


 時ならぬ夕立に雨具もなくバス停で立ち尽くしていると、そっと隣からさしかけられた傘一柄。誰ぞと横を振り向くと、「どうぞ」と呟く含羞の女子大生が一人。何だか気の立つことの多い最近でしたが、ほっこりさせてもらいました。つーか、惚れてまうやろー。


競馬進捗・・・H29収支-39710

額の矢傷誇るなん

 鬼神をして哭かしめる島ペリリュー。制空海権を喪失した中、4倍を越える兵力差のアメリカ第1海兵隊と2か月超に亘り繰り広げられた10000柱の軍神たちの物語。


 沖縄や硫黄島が陳腐になって最近流行ってる感のあるペリリュー島戦記。この本も量産型南洋諸島戦記物ではあるのですが、ただ一つ違いを挙げるとしたらそれは作者がアンガウルの魔神、不死身の舩坂弘であること。軍医に自決用の手榴弾を渡されるほどの重症の身で米軍十数人を屠ったキチガイ生ける軍神の筆になるだけあって、悲惨が強調されがちな戦記物にあって、壮烈というべき日本軍の雄姿が鮮烈に描かれてます。修羅としか言いようのない各人の奮戦がリアリティのある地に足の着いた描写になっているのは、氏の体験に裏付けられた説得力によるものでしょう。個人的にはフィクションに経験は不必要と考える性質なのですが、今回ばかりは脱帽です。こんな修羅道アンタにしか書けんわ。

治乱のうつり顧て我等の責の重きかな

 経営というものを齧るようになって痛感するのは、コンコルド錯誤の恐ろしさ。もう誰が考えたって、勝算も採算もあったもんじゃない瀕死のプロジェクトが存続のみを自己目的化して肥大化するさまなどは悍ましくもあります。また日本人は半端に責任感強いから沈む船から誰も逃げ出そうとしないんだこれが。という訳で、ペリリュー島の戦訓に学び、戦略的撤退の大事さを共有しましょう。早めのロスカットは被害を致命傷で済ますための重要な決断だよ。


帰って来た今日の一行知識

三島由紀夫介錯に使われた軍刀は舩坂弘が贈ったもの
鬼神は鬼神を知る。なんとも不思議な縁ですね。