脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『モンゴル秘史1―チンギス・カン物語』

wikipediaを全部本にまとめて江戸時代に送り込んだらどうなる?:哲学ニュースnwk
全部出力したらどんだけの分量になるんでしょうか。そっちの方が気になります。


 ハッピーバースデイ俺。遂に四捨五入すると40歳か・・・。


SRWOGMD進捗

  • 第14話「台北突入」フューリーと交戦中。トップエース:カルヴィナ=クーランジュ@ベルゼルート。


競馬進捗・・・H28収支-19970


モンゴル秘史―チンギス・カン物語 (1) (東洋文庫 (163))

モンゴル秘史―チンギス・カン物語 (1) (東洋文庫 (163))

飛びだしゃいい泣き出しそうな心を蹴って

元朝秘史 Mongrol-un niruca tobciyan
 チンギス・カン*1を中心とするモンゴル帝国の形成と拡大を記した歴史物語。全12巻。著者不明。原題は「モンゴルの秘密の綴り」の意。
 1240頃その骨格は成立し、現在は明初に漢字で音訳されたものが伝わる。(『角川世界史辞典』より引用)


 パクス・タタリカを現出した世界史上最大の英雄チンギス・ハーンことテムジンの英雄譚。第1巻はモンゴル族の発祥からコイテンの戦いまで。日本の軍記物語と共通する祖先の活躍=現在の地位の由来を沢山収載した軍功記的側面が日蒙同祖の妄想を掻き立てます。物語自体は素朴かつ魅力的なエピソードが多くプリミティブな魅力に満ちているのですが、如何せん訳者の興味と能力が文学ではなく言語学にぶっちぎっているので、厳密な直訳調の訳文が物語のスムースな進行を妨げます。訳注が本文の倍近くあるのはまあご愛嬌にしてもタイトルの『モンゴル秘史』にすら訳注が付いてたのは乾いた笑いしかでませんでした。
 教訓:言語学者に翻訳は頼まない

無菌状態に慣れ過ぎみんなあちこち弱ってる

 草原を吹き抜ける一陣の風。ステップ地方には足を踏み入れたことすらありませんが、満洲やモンゴルの物語には不思議と郷愁を掻き立てられます。生まれ変われるなら遊牧の民になりたいなあ。

さまよえる蒼い弾丸

さまよえる蒼い弾丸

帰って来た今日の一行知識

モンゴルは昔「萌古」とも書いた
この名前のままなら台湾と並ぶ友好国になれた気がする。

*1:Чингис хаан。モンゴル帝国初代皇帝。父イェスゲイ・バアトル、母ホエルン。廟号:太祖。父の死によりモンゴル部を継ぎ、全モンゴルを統一。大ハーンとなる。外征に力を入れ、タングート・西遼・ホラズム・西夏を滅ぼし、ユーラシア大陸を横断する大帝国を築き、パクス・タタリカの礎となった。