脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『新編 素粒子の世界を拓く〜湯川・朝永から南部・小林・益川へ』

http://alfalfalfa.com/archives/6848773.html
大学一年生の般教の講義で「高校で日本史履修しなかった人」の質問にクラスの三分の一位が手を挙げた時の教授の顔が忘れられません。


 行政書士への道進捗。楽しかった憲法も終わり地獄の民放・行政法・商法の死のロードへ突入。・・・司法書士にしとけばよかったかな。

新編 素粒子の世界を拓く―湯川・朝永から南部・小林・益川へ (学術選書)

新編 素粒子の世界を拓く―湯川・朝永から南部・小林・益川へ (学術選書)

希望は高く溢れつつ

 日本が戦争への道をひた走った昭和前期、京大には二人のまごうかたなき天才がいた。一人は中間子の存在を予言し日本人初のノーベル賞に輝いた湯川秀樹、もう一人はくりこみ理論を完成させ量子電磁力学への道を拓いた朝永振一郎。彼らの業績を育んだ土壌の真価がここに。


 湯川・朝永の両ノーベル賞物理学賞受賞者の生誕百周年を祝って書かれた本を南部・小林・益川のトリプル受賞をこれ幸い表題と表紙を付け替えて最上梓されたちょっぴりお下品な本。内容は京都大学出版会の「うちが出さずにどこが出す」の気概に満ちた意欲作。一中・三高・京大の京都のエリートコースを「東大何するものぞ」の自負で礼賛しまくってます。正直OBか関係者でないとちょっと鼻につくかも。伝記としての出来もお二方とも王道を行くスーパーエリート様なので面白味も教訓もなし。なお本題の素粒子の世界の解説は異次元の言語でしかないので感想省略。以上まとめると京大理学部を目指す受験生の啓蒙書にはいいかも。

都の花に嘯けば

 バリバリ理系の父と妹の姿を見るだに、私の進むべき道は理系だったのではと思うことがままあります。とは言え、幾何*1と物理が赤点常連だった時点でその進路は全く閉ざされていた訳ですが。結果文系の道に進んだ今でも心惹かれるのはあの甘美な物理学用語たち。ディラックの海・シュバルツシュルト半径・シュレディンガーの猫etc・・・。前言撤回、私の本性は厨二なSFかぶれのダメ文系です。

ニニ・ロッソ 日本のメロディー ベスト BHST-130

ニニ・ロッソ 日本のメロディー ベスト BHST-130

帰ってきた今日の一行知識

湯川秀樹は戦中原子爆弾の開発計画に参加していた
物資枯渇により実現しなかったものの所詮はアインシュタインと同じ穴のムジナ。平和活動のモチベーションにはやはり贖罪こそが一番なんでしょうね。

*1:致命的方向音痴と画伯級の絵心のなさに空間把握力不足を鑑みると私の脳みそには三次元の描画ツールが搭載されてないものと思われます