『トンデモ本の世界W』

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良かった。これでまだ当分我々は健全に不健全であれそうです。

　2009M-1グランプリ雑感。
　今回は何と言っても笑い飯の一本目の「鳥人」。伝説の「奈良県立歴史民俗博物館」を超える会心の神憑り。紳介の100点満点の評価も納得の出来。そして、対するNON STYLEは敗者復活から勝ち上がり、「そして、伝説へ・・・」の準備万端。しかし、蓋を開けてみれば決勝戦はその二組が、力尽きたか見事にスベって棚ボタ的にパンクブーブーが満場一致の優勝。何とも竜頭蛇尾な結末でした。

以下各ネタ感想

ファーストラウンド

ナイツ・・・ソツのない。けど面白みもない優等生なネタ。減点法の定期試験だけはいい点取れるバカって感じ。個人的順位7位。
南海キャンディーズ・・・しずちゃんはもう無理かな。山ちゃんも完全にツッコミのセンスが文筆屋のそれになっちゃってるし。同6位。
東京ダイナマイト・・・前回の超イロモノから一転実に気持ちいい正統派漫才に。4位。
ハリセンボン・・・思った以上にフツーに面白い。角野卓造の顔芸は最早飛び道具。5位。
笑い飯・・・説明不要の奇跡の1本。これ見れただけで今年のM-1は成功かと。勿論1位。
ハライチ・・・全く期待してなかったけど面白かった。荒削りな部分がこれから経験積んで、進化するかスポイルされるか。3位。
モンスターエンジン・・・空気。8位。
パンクブーブー・・・空気2。のはずが思いのほかの高評価でビックリ。つかみが酷くて途中から真面目に見てなかった所為でしょうか。9位。
NON STYLE・・・敗者復活でも流石の貫禄。石田の実に気持ちいい外し方が最高。安心の高空安定。2位。

決勝ラウンド

NON STYLE・・・さっき同じネタ見たよ。
パンクブーブー・・・真面目に見たら思ったほど悪くはなかったものの、正直優勝させていい出来では・・・
笑い飯・・・悪い時の笑い飯。自己満足の悪ノリが酷かった。

トンデモ本の世界 W

作者: と学会
出版社/メーカー: 楽工社
発売日: 2009/10/01
メディア: 単行本
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　猖獗を極めたスピリチュアルブームの嵐も過ぎ去り、トンデモの世界は再び群雄割拠の時代に。混迷を極める現実社会の現実を離れ、いつの時代も変わらぬトンデモワールドを堪能しましょう。

　毎度お馴染み説明不要の「トンデモ本の世界」シリーズ。出来も欠点もいつもの通り。ファンは惰性で買っても問題ない出来です。特に今回は2/3程度を山本会長御自らが執筆しているので、作風も安定。てなわけで前置きはここらまでにしておいて、気になった作品紹介。

藤田幸久編著『9.11テロ疑惑・国会追及』*1・・・改めて民主党に政権を渡してしまったことを不安にさせてくれる一冊。失われた十年の再来は覚悟完了済みですので、せめて亡国の悪夢だけは避けて下さいませ。小沢大首領閣下。
山本弘「あなたは月を知っていますか？」・・・山本会長が、いかに一般人が科学知識を持ってないかを罵倒の限りを尽くしている一章。全く以って同感ではあるのですが、歴史知識についても同じことを理系諸君に言いたい。せめて時代区分と順番位は知っといとくれ。
Aimee Major Steinberger『Japan Ai（日本愛）』*2・・・「日本びいきの外人を見るとなんか和む」シリーズ。この類のネタは飽きるほど読んでるはずなのですが、何度でもニヤニヤ出来るのは私が典型的ネット右翼だからでしょうか。
コニー・ウィリス「インサイダー疑惑」*3・・・山本弘は書評家としては超一流。「絶対にこの本読むぞ」という気にさせてくれます。メンケンさんのカッコいいことなんの。多分遠からずここでも感想書くことになるのでは。