『トンデモ本の世界X』

http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/5437604.html
思っくそ指差して嗤うつもりで開いたら予想外の名曲でびびった。

　「大きな本屋で資料買ってきて」の業務命令を最大限に拡大解釈して神田出張。ああ、東京に引越してきてえがった。

トンデモ本の世界X

作者: と学会
出版社/メーカー: 楽工社
発売日: 2011/07/01
メディア: 単行本
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いつか見たあの夢を両手で抱きしめて

　文字通り日本を震撼させた東日本大震災の引き起こした大津波が日本を洗おうと世にトンデモの種はつきまじ。トンデモ本の世界本年も無事上梓。世界が如何に変わろうときっとトンデモさんはそこにいる。

　毎度おなじみトンデモ本の世界。感想もいつもと同じ。今年は山本弘会長が主筆として殆どの記事を書いているので安定度はいつも以上。その分爆発力や新味には欠けますが。よくも悪くも常連さん向けなので、ファンの方は引き続きご購読を。

以下気になった本の感想

米山公啓『脳が若返る30の方法』*1・・・記事では大分バカにされてますが、展開されてるってかいいたいだろう事は、「わざとルーチンを外れた行動をするのが脳の活性化には役立つ」という実に全うな主張。例示の仕方を間違えるとこうまでイタタな出来になっちゃうんですね。桑原桑原。
古田武彦＋竹田侑子『東日流[内・外]三郡誌―遂に出現、幻の寛政原本！』・・・日本史上有数の偽書『東日流三郡誌』に笠谷和比古氏がお墨付きを。大好きな先生だっただけにかなりショックです。いくら盲判だろうとはいえ、彼の大失態には違いありません。アイドルに限らず学者先生も所詮人気商売なのですからスキャンダルには呉々も気をつけて欲しいものです。
辻真先『小説!?Dr.スランプの逆襲』*2・・・今回の購入対象作品。文体変化を自在に駆使するその文章力は是非一度じっくり読んでみたいものです。

凍りついた記憶が目覚める瞬間始まる未来だけをいま願う

　関東大震災によって大正の安寧と頽廃が破られ、阪神大震災によって昭和の残滓が拭い去られたように、大天災は良かれ悪しかれ時代の画期を区切ります。なれば此度の東日本大震災は何を終わらせ、そして何を始めるのでしょうか。理不尽に海の藻屑と消えた3万人の無辜の死にせめてもの意味を与える為にも、我らは3.11を旧時代との決別と新時代との邂逅の日とせねばなりません。その為我らが為さねばならぬのは唯一つ政財界再編成。例え何を造ることが出来なくても、せめて後進の道くらいは穿ってあげときたいものです。