脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『戦後欲望史〜黄金の六〇年代篇』

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道を訊く時ナチュラルで東西南北の方角で道を尋ねてぽかんとされた時は、京都に毒されたなと。


 いかに居心地いいとはいえ、新しい環境に疲れてんのか、最近10時には眠くなる非常に健康的な生活を送っております。休みの日は休みの日で昼寝しちまうし、なんだか一日が短いよう。


光の中生きていた

 あの時代日本は輝いていた。ビートルズ植木等がそして全学連がいた時代。その時代何があったのか。高度経済成長を知らない子供たち必読の一冊。

 
 所謂団塊の世代の青春時代の美化200%で語られがちな黄金の'60年代を二世代上の昭和一桁世代の著者が描く。なので、我々にとっては遥か歴史の彼方の旧い文化が、最近の若いもんは的な語られ方されるのが非常に新鮮です。まあ逆に言えば、熱さが足りず物足りなく感じてしまいます。アポロ月面着陸や東京オリンピックや学園紛争が実にあっけなく流されるのは流石にいかがなものかと、思い入れのない私でも肩透かしを食らってしまいます。前半の大衆文化紹介パートでは、デヴィ夫人が大暴れしていたりと色々興味深いのですが、べ平連だの全学連だのをアカデミックに分析し始めると途端に退屈な自己満足に堕してしまいます。
 おっさん連中の昔語りでこの時代への興味が湧いた人の入門書にはいいんでないでしょうか。

舵の壊れた俺は何処へ行く

 人の昔語りに共感できるようになってきたというのは年をとった証拠なのでしょうね。我々にとって、団塊のみなさんの'60年代やバブル世代の'80年代に相当するのが、バブル後世紀末の頽廃に塗れた'90年代となるのでしょう。後十年もすれば、今度は我々が語り始める順番が回ってきます。その時どんな話をして、後進を鬱陶しがらせましょうか。今から楽しみです。


帰ってきた今日の一行知識

ビートルズがイギリスで市民権を得れたのはローリングストーズのおかげ
ローリングストーンズの連中はビートルズとは比べ物にならない位下層のクラス出身だった為、あいつらよりはましということで認知されたようです。人間って身勝手なもんですね。