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経営難を免罪符にする無能な経営者どもの傲慢を許すな。
9月より3ヶ月間の東京研修が決定いたしました。関東在住の皆さん遊んでくださいね。さあ、東京弁マスターして帰るぞー。
SRW AP進捗
答えなんかない方がその方がいいから
鎮魂頌+歌詞+愛する者
鎮魂頌
唄:ALI PROJECT、作詞:宝野アリカ*1、作曲:片倉三起也*2
初出:『勇侠青春謳』(2006.10.25)
収録音源:『勇侠青春謳』、『桂冠詩人』
歌詞はこちら
愛する
1心が惹きつけられ、慕う。慈しみ、可愛がる。大切に思う。
2特に、異性間で、相手を慕う、恋する。
3好き好む。
4適度にあしらう。あやす。
5愛撫する。
(『広辞苑 第三版』より引用)
歌詞
1詩歌の言葉。歌う言葉。
2和歌で多く用いる言葉。
3歌うように節付けされた言葉。歌謡曲の文句。
(『大漢語林』より引用)
先の大戦で亡くなった英霊達に捧ぐ歌。なので、ここでいう「愛する者」とは、恋人ではなく祖国日本で待つ家族のことになるでしょう。恨みを呑んで散り行く数多の怨霊を安らかな和魂に昇華させる鎮魂歌。日本の唱歌の本質がそこにはあります。プロパガンダまがいの反戦歌ばかり教えてないで、こういった素朴な鎮魂歌を歌い継ぐことこそが、先の大戦の総括と英霊達への感謝に他ならないのではないでしょうか。
- アーティスト: ALI PROJECT,宝野アリカ,片倉三起也
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: CD
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天剣絶刀+元ネタ
ガンダムヘブンズソード
頭頂高:27.8m(スタンディングモード)、全長:23.5m(アタックモード)、全幅:49.0m(同)、本体重量:8.9t、装甲素材:ガンダニュウム合金スーパーセラミック複合材、武装:ヘブンズクロー・ヘブンズダート。
デビルガンダム四天王の一機で、ネロスガンダムがDG細胞によって変化した姿。別名「天剣絶刀」。
空中戦に適しており、鳥型飛行形態のアタックモードと人型のスタンディングモードに変形できる。DG細胞の影響で異常な再生能力を持つ。高速を活かした一撃離脱戦法を得意とし、必殺技も「銀の足」からパワーアップして「虹色の足」となっている。(『スーパーロボット大戦MX』「ロボット図鑑」より引用)
登場作品:『機動武闘伝Gガンダム』
初登場:第25話「決勝開幕!ガンダムファイター大集合」
元ネタ
パロディ・二次創作・模倣などの派生的な表現物が参照している別の表現物。
一説によると、落語界では、種をひっくり返した隠語から、「ネタ」という言葉が生まれたらしい。(はてなキーワードより修整引用)
天剣絶刀ガンダムヘブンズソォォード。津久井教生氏の怪演の光る名乗りが非常に印象的なデビルガンダム四天王の一番手。第1話の敵役がDG細胞で強化復活、ゴッドフィンガーを吸収するほどの実力を見せ、ドモンのライバルになれるかと期待されましたが、結果はサイサイシー&アルゴの共産圏コンビに撃墜。しかも、その回は「シュバルツの口から遂に語られるデビルガンダム事件の真実」がメインテーマの所為で、戦闘シーンはぶつ切りで、ドラゴン&ボルトガンダムとのタッグマッチとなってから5分足らずで決着という淡白さ。正直かなり勿体ない使い方でした。
そんな彼の元ネタは恐らく1993年公開の香港電影『天剣絶刀』。他の四天王(+風雲再起)が町のレンタルビデオ屋にも置いてある「スウォーズマン」シリーズから取られているのに比べると少しというか大分マイナーで仲間はずれ感漂います。やはり四天王の一番手は不遇だ。
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2003/02/25
- メディア: DVD
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至福千年+石川淳
至福千年
著者:石川淳。岩波文庫(緑94-2)。1983.8.16初版。
内外騒然たる幕末の江戸、千年会の首魁・加茂内記は非人乞食をあやつって一挙に世直しをと狙っていた。手段えらばぬ内記に敵対するはマリヤ信仰の弘布者・松太夫。これら隠れキリシタンたちの秘術をつくした暗闘のうちに,さて地上楽園の夢のゆくえは――。不思議なエネルギーをはらむ長篇伝奇小説。(岩波ブックサーチャーより引用)
石川淳
明治三十二(1899)〜昭和六十二(1987)年。昭和期の小説家。東京市浅草区出身。東京外国語学校卒業。
1936小説「普賢」で芥川賞を受賞し文壇に出た。次いで'38「マルクスのうた」、'42「雪のはて」などの短編の他、'41評論「森鴎外」で注目された。戦後「黄金時代」「無尽燈」「焼跡のイエス」「かよひ小町」「いすかのはし」「雪のイヴ」などを次々と発表、太宰治*3らと共に「デカダンス派」または「新戯作派」と呼ばれる流行作家となった。作品は難解で、その為作品の評価が食い違うことがよくある。「わたし」という主人公がよく登場しながら私小説とは異質の世界を創造した。なお夷斎の号で独特の文学観を示す評論「夷斎筆談」等を書いた。'64芸術院会員。(『コンサイス日本人名事典 改訂新版』より引用)
世は幕末、激動する時代に蠢く秘密結社「千年会」。隠れキリシタン加茂内記を首魁とするこの組織は、内記の妖術で非人下人を煽動し、幕府を転覆し、江戸に千年王国を築こうと企む。それに対するは、同じキリスト教徒ながら、マリアを奉ずる穏健派松太夫。江戸の平穏と非人の宿願は如何なる結末を迎えるか。
と清く正しい低俗娯楽小説を期待させる出だし(表紙のアオリも上記のノリで長編伝奇小説なんて謳ってんのは正直詐欺だと思う)ですが、実情はというか作者の目指したのは、戦前のプロレタリア文学に通じる階級闘争を啓蒙する高尚な純文学だったようです。しかし下手に文章がうまい為に、小林多喜二らのような素朴な怨念というのが感じられず、非常に中途半端な印象です。かといって、開き直ってエンターテイメントと割り切ろうにも、底を流れる作者の昏い情念が邪魔します。
敵役の加茂内記は、作者が下手に実際の政治とのリンクを狙って幕府の実力者と知り合いにしたからか、手段(幕府転覆)と目的(非人下人の楽園の建設)を取り違えた小物になってしまいます。しかも本来肯定されるべき松太夫も、ブルジョアジー(庭木の松屋)という身分が作者に嫌われたか迷走の挙句途中で姿を消します。もう独り主人公格として狂言回しの役を与えられた俳諧師の冬峨がいるのですが、彼も大人しく傍観者に徹するでもなく、積極的に仲介を努めるでもなく、状況に流されては中途半端に介入し、状況をややこしくするだけです。主人公三人がこれだと話のまとまろうはずもありません。これら自分の役割に無責任な登場人物に加え、全体に漂う革命礼賛臭といい、キリスト教(=西洋)かぶれといい、悪い感じで時代(単行本は昭和四十二(1967)年発行)を反映しているといえるでしょう。
ひととおりくさし終わったところでいいとこ探し。文章は簡便かつ煌びやかで読んでてストレスを感じません。しかし、この作者は足軽や非人などの低層階級をモチーフにした作品が多いようですが、信仰吐露シーンの迫力といい、四季折々の行事や江戸各地の名所の細やかさなどといい、上層階級の煌びやか且つどろどろした日常を描いた方が似合うんじゃないでしょうか。
以上感想を一言で言い表すなら、「もったいない」といったところでしょうか。色々な要素が詰め込まれているのですがその全てが中途半端で、作者の能力・テーマ・読者の要望、これら全てのベクトルがてんでバラバラな方向を向いている観が否めません。無駄に多い登場人物と中盤での不可解なメンバー入れ替えが迷走を物語ります。群像劇として見ようにも個々のキャラ立ちが弱く、作者の愛も感じられないので、感情移入する気にもなりません。特に主人公格の三人の内二人(松太夫と冬峨)のキャラがかぶっているのはいただけません。更に、章のごとに場面と視点がくるくる入れ替わるので、通読するととっ散らかった印象が強く、無理やり物語に惹きつける魅力が損なわれているように思えます。逆に言えば、一話完結に近く、何処から読み始めて、何処で終わっても満足できる連載もの鑑とも言えるでしょうか。個々の描写やテーマには優れた面が多々見受けられますが、結局としては破綻した失敗作としか言えないでしょう。「賤なるがゆえに聖」というモチーフは個人的に大好物なので、非常に残念です。
キャラはたっていませんがそれぞれに与えられたテーマは重厚かつ興味深く、各人をスピンオフさせてそれぞれ別の作品にできるのではないかと思わせます。返す返すも中盤での方向転換が惜しまれます。階級闘争の拘りを捨て、穏健派の松太夫を肯定される側、過激派の加茂内記を敵役と割り切り、宗派対立を主眼に描けていれば、もう少しすっきりした娯楽小説足りえたのではないでしょうか。時代が移り我々の時代へのアンチテーゼとして、団塊の世代が再肯定されるまで、評価されそうにない作品です。しかし、客観的に見て「失敗作」なこの作品が、被差別階級がメインテーマというだけで、他の名作を押しのけ文庫化されてるあたり、岩波の業を感じさせます。
- 作者: 石川淳
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1983/08/16
- メディア: 文庫
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守れそうな約束と気のきいた名ゼリフを考えてるところ
時正に風雲急。第二次世界恐慌の傷癒えぬまま、自民党一党独裁の戦後構造の揺らぎつつある今こそ、石川淳の『至福千年』の元ネタの幕末の如き、維新とそれに続く千年王国の樹立のチャンスではないでしょうか。我らは旧態依然たる老害を一掃し、アンシャンレジームを駆逐する天剣絶刀の勇士たるべきです。たとえ、その無謀な理想の挫け道半ばに斃れようとも、後世に鎮魂頌を歌い継がれることでしょう。願わくはその鎮魂歌が中国語や英語、ましてや朝鮮語ではありませんように。
- アーティスト: THE HIGH-LOWS,甲本ヒロト
- 出版社/メーカー: キティ
- 発売日: 1998/04/29
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帰ってきた今日の一行知識
西暦2000年は400年に一度の閏年のある年
グレゴリオ暦は「100で割り切れる年は閏年にならない、但し、400で割り切れる年は閏年にする」というのが原則。その割には騒がれなかったなあ。暦関係のイベントは地味で不遇だ。
*1:ALI PROJECTボーカル・作詞担当。代表作:「聖少女領域」・「禁じられた遊び」(作詞)、「少女貴族」(プロデュース)他。
*2:ALI PROJECT作編曲担当。代表作:『マリア様がみてる』、『CLAMP学園探偵団』、『怪物王女』(音楽)他。