『寺社勢力〜もう一つの中世社会』

女の子に好かれるための基本原則 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ
………無理！

　新しい職場にようやく自分の席が出来ました。レッツ巣作り！

寺社勢力―もう一つの中世社会 (岩波新書 黄版 117)

優しい気持ちに守られてきっとずっと甘えてたね

　政治の陰に宗教あり。無宗教が国教の日本においてもそれは例外ではない。天皇家より尊く、幕府より強大な中世史真の主役、寺社勢力のｂベールを中世史の泰斗黒田俊雄が描く。

　典型的な学者先生の本。こんな重く深い泥沼のような話題は新書で読むもんじゃありません。腹くくって分厚い専門書と格闘すべきでしょう。ある程度中世史を齧った人間なら常識として知っておくべき内容ですし、逆に素人には手も足も出しようのない呪文の羅列。もう少し、読みやすくする工夫が欲しいです。

一途に花咲くこの庭で君をずっと探してた

　余り気にされてない気がしますが、中世は、山門こと比叡山延暦寺や京都駅から見える五重塔で有名な東寺などの寺社勢力の方が、ぽっと出の武士たちなんかよりよっぽど強大な影響力を保持しています。それを知らずして、なぜ織田信長や徳川家康が宗教勢力の取り扱いにあそこまで神経をすり減らしたかは到底理解できないでしょう。学校歴史はもっと宗教にきちんと時間を費やすべきです。親鸞や日蓮も偉大ですが、誰も重源とか叡尊を知らないという状況は流石にどうかと思います。

Spiritual Garden

帰ってきた今日の一行知識

中世のお坊さんは常に帯刀していた。
世俗権力への対抗の為の過剰武装。千年前からオウムの悲劇は繰り返されていたんですね。