脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『原爆投下・10秒の衝撃』

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51471160.html
ネットと大手出版社の理想の宥和。大手マスコミも既得独占権益護持に固執せず、新たなるフロンティア開拓の気概を見せて欲しいものです。


 上司のお供で、祇園の「元禄」というBarで呑みました。大正年間創業で、麻生首相も祖父の吉田茂の代から愛用する名店。そこの京都の古い花街の澱を煮凝りにしたような女主人のご高説を賜り、京都が益々大嫌いになりました。嗚呼広島に帰りたい。


SRWZ進捗

  • スペシャルモード第25話「闇の住処」クリア。トップエース:ランド=トラビス@ガンレオン。

原爆投下・10秒の衝撃 (NHKスペシャルセレクション)

原爆投下・10秒の衝撃 (NHKスペシャルセレクション)

どれだけ生きられる?全てを奪われた心で

 昭和20年8月6日8時15分。かつては大本営も置かれ繁栄を極めた軍都広島を焼き尽くしたあり得べからざる第二の夜明け。そのメギドの炎が広島をヒロシマに変えるに要した時間は僅か十秒。その十秒の間に何が起きたのか。その謎と真実を最新科学と機密解除された米軍の記録が解き明かす。


 NHK広島放送局が総力を挙げて作った被爆ドキュメンタリー番組の書籍化。当企画の中心人物の一人星正治教授が昔のお隣さんだった縁もあって、本放送は家族揃ってみた覚えがあります。日本のドキュメンタリーにしては無駄なお涙頂戴な展開も少なく客観的に原爆炸裂のメカニズムの解説を行っていて、非常に見ごたえがある番組だったので、書籍版も楽しみにして読んだのですが、書籍版の方はどうも被爆体験の紹介の方に重心を置きすぎていて、肝心の物理学的解説がおざなりになっている気がして残念な出来となっています。やはりこれは本で読むより、当時としてはかなり頑張った出来のCGを駆使したドキュメンタリー番組本体を見るべきでしょう。産業奨励館がどのようにして原爆ドームに成り果てたかのプロセス映像は必見です。ああ書いてたらもう一度見たくなってきた。NHKアーカイブスにでも転がってないかしらん。

真実とは誰が知るのか?羽ばたけない今の俺は

 被爆体験を語り継ぐ。広島に生を受けた人間ならば耳にタコの出来るほど言い聞かされてきた使命でしょうが、正直そのやり方には疑問を感じざるを得ません。当時の状況や惨状を体験者の記憶が確かな内に記録にとどめておかねばならないことには同意しますが、今のやり口では各人の感情や思想という不純物が混じりすぎてはいないでしょうか。思想のかかった感情的な感想は小説にしかなりません。どんな悲惨な物語よりも冷厳なる事実こそが人の心を打つのではないでしょうか。

SINGLES

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帰ってきた今日の一行知識

広島カープの球団名の初期案に広島アトムズというものがあった
過去は水に流せとは私の持論ですが、これは流石に流しすぎな気が。