脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『五人の海軍大臣』

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夜勤で外泊4日目。嗚呼自分の枕が恋しい。

五人の海軍大臣 (1983年)

五人の海軍大臣 (1983年)

咲いた花なら散るのは覚悟見事散りましょ国のため

 永井修身・米内光政・吉田善吾・及川古志郎・嶋田繁太郎。いずれ劣らぬ海軍の秀才・英才たち。何故これほどの人物たちを得てなお無謀な戦争への暴走を止められなかったのか。二・二六事件から太平洋戦争開戦に至るまでの五人の奮戦を描く。サイレント・ネイビーの麗しき伝統の悲劇がここに。


 太平洋戦争の泥濘へと急坂を転がり落ちてゆく悪夢の時代。その時、陸軍を掣肘出来えた唯一の勢力海軍の首脳たちは何をしたのか、というか何をしなかったのかのお話。一応人物を通して時代を見るという体裁になっているはずですが、後半に進むにしたがって、作者の興味も失せたか、人物への言及はどんどん減っていきます。特に吉田・及川のマイナーコンビはか可哀想な位影が薄いです。展開されている歴史観も目新しいところの乏しい、強引な陸軍と弱気で優柔不断な海軍という図式なので、余り燃えとかミステリーとかには期待しない方が吉です。ただ、作者はかなりの米内光政びいきで何かにつけて米内が比較に出されており、あと永野も持ち前の行動力で各所に顔を出してきますので、この両名のファンだったら買いではないでしょうか。

離れ離れに散ろうとも

 サイレントマジョリティの無力さは全世界共通の問題ですが、特に日本においてはノイジーマイノリティの跋扈が目に余る気がします。アメリカみたいに小学生時代から議論の授業を受けさせるのはやりすぎにしても、自身の信念を論破されない程度の弁論術の訓練は必要ではないでしょうか。いつまでも、コトバをマスコミの占有物にしておいてはいけません。沈黙は消極的な肯定です。みなさん電脳世界を何にも規制されないコトバで埋め尽くそうではありませんか。

鶴田浩二 ベスト PBB-10

鶴田浩二 ベスト PBB-10

帰ってきた今日の一行知識

肉じゃがの原型はビーフシチュー
 外遊帰りの東郷提督の「肉とジャガイモが入ってる汁物」という超アバウトな説明の産物だそうです。やはり一代の豪傑は小さなことに囚われないんですね。