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宮本先生、『暁!男塾』といい、これといい、僕らの思い出を汚すのはもう勘弁してください。
今日は居残り会議のはずが上司の鶴の一声で大掃除に変更。フレキシブルな対応を誉めるべきか、テキトーな体制を嘆くべきか。
- 作者: 司馬遼太郎,蓬田やすひろ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/11/22
- メディア: 文庫
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都の治安を守るためキンノー浪士をたたき切れ!
芹沢鴨の暗殺
「あのひとはひょっとすると、私の知った中では、いちばんの善人かも知れない。」by沖田総司
組織に頭は二つ要らない。芹沢vs近藤骨肉の戦いの幕が開く。
あまり深くものを考えない近藤・沖田に変わって色々思案をめぐらす土方の貧乏性が微笑ましいです。
長州の間者
「人を殺したお顔どす」byおその
007になれなくて・・・
若い頃は倣岸たる英雄に憧れたものですが、最近頓に小心な凡人にシンパシーを感じるようになって来ました。
池田屋異聞
「血はあらえぬものだ。義の何たるかを知らず、憂国鉄腸の士を傷なおうとする。やはり血筋はあらそえぬ。」by大高忠兵衛
今明かされる山崎烝出生の秘密。
テキトー極まりないけど説得力があって面白い司馬史観ここにあり。優秀な人物の吐く嘘ほど性質の悪いものはありません。
鴨川銭取橋
「証拠か・・・。ない。が、武田君の人柄そのものが証拠さ。」by土方歳三
学を持たぬ無頼の集団で鶏頭を気取る甲州流軍学者武田観柳斎。本物のインテリ伊東甲子太郎出現でメッキのはげた彼の最後の足掻きは成功するのか。
嫌らしい謀略家な土方さんに惚れそうです。
海仙寺党異聞
「御災難でございますな。」by櫛屋利助
医学を志して上京してみたら、成り行きで新選組の事務方に入隊させられて、成り行きで最前線の精鋭部隊に異動になった。僕は何処で道を間違えたんだろう。
ありきたりとは言え、爪を隠す鷹はやっぱりカッコいいですね。
沖田総司の恋
「わかってるかね。京の妓は口あたりはいいが、性はわるいよ。」by土方歳三
「弟」総司に春が来た。朴念仁の「兄貴」二人のから騒ぎの結末は?
無垢な沖田、気の利かない近藤、気の利き過ぎる土方と三者三様の魅力が堪りません。
弥兵衛奮迅
「体は大事にせんといきもはんど」by西郷吉之助
無骨。以外に形容のしようのない薩摩出身の芋侍の正体は、薩摩の誇る天才スパイだった。
無粋で愚鈍な田舎者は基本的に大嫌いですが、ここまで徹底してくれると、いっそ清々しいです
四斤山砲
「人事はむずかしいものだ。あんた、すこし軽率だったようにおもう。」by土方歳三
永倉の先輩を名乗り新選組に押しかけまんまと砲術師範の座におさまった大林兵庫。はたして彼の実力はいかに。
上司に取り入るのだけは上手い無能な新参に追い出された不器用な職人の復讐劇。やっぱり王道は燃えますね。