『マリア様がみてる〜薔薇の花かんむり』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1026642.html
商売の成功の秘訣とはニッチジャンルの開拓とはよく言いますが、流石にこれはピンポイント過ぎるのでは。

　流石に二ヶ月も前*1の日記を書くのは難しいっす。小学校の頃の絵日記毎年8/31に泣きながらでっち上げてたのが懐かしいですね。

作者: 今野緒雪,ひびき玲音
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2007/10/02
メディア: 文庫
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あなたが今も息をしてる　それだけでもう胸はいっぱい

　新たなる紅薔薇姉妹誕生。半年を越える紆余曲折の果て、遂に姉妹の契りを結んだ祐巳と瞳子。しかしイチャイチャする間もなく季節は春に向かい、今度は最愛の姉との別れが祐巳を待ち受ける・・・

　煽りに煽った姉妹契約の儀式の顛末は序盤であっさりと消化。以降はいつもの学校行事消化モードに移行。今回のイベントは３年生を送る会。去年の右も左も分からず右往左往していたのが嘘のように、どっかと貫禄の出た祐巳の成長が堪能できます。ロザリオ授受が終わったらネタが尽きたのか、初々しい紅薔薇姉妹の絡みに乏しいのが大分拍子抜けですが、肩に力をいれず何度も繰り返し読んでも飽きないラノベの鑑のような一冊ではないでしょうか。疲れに疲れた怠惰な一日のお供にどうぞ。

やわらかな日ざし　恵の雨粒が降りそそぎますように

　『涼風さつさつ』以降のメインストリームだった祐巳の妹問題が遂に決着。次は順当に行けば姉との別れで大団円になるはずですが、あまりそっち方向に盛り上がる雰囲気を感じません。さらっと流して翌年度以降も続ける気でしょうか？それはそれで嬉しいんですが、正直紅薔薇周りはネタ切れな気がします。目下一番の懸念事項の黄薔薇の妹作りにシフトするか、それとも一発逆転で乃梨子が主人公返り咲きか。妄想が止まりません。ハイペースで定期的に刊行してくれる作家さんだと、かなり先の展開まで想像する気になれるので楽しいですね。遅筆組は彼女を見習って欲しいモンです。