脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『トランスジェンダーになりたい少女たち』

【東京都知事選】ひまそらあかね候補に漫画家・木多康昭先生や迫稔雄先生が投票「左翼の利権を潰すのは本当に難しい。指摘を差別にすり替えて家族等に嫌がらせをするから」:ハムスター速報
ひまそらあかね候補も言ってましたが、木多先生早く連載再開を。


 ハッピーバースデイ、俺。ついに43歳になりました。いろんな意味でそろそろ落ちつかんとなあ。

Yo, I'll tell you what I want, what I really really want.

 私の性自認は「男」です。多感な思春期にその結論にたどり着いてしまった少女たち。親を友人を学校を医療業界をそしてインフルエンサーを巻き込むその狂騒曲はどこまで広がり行くのか。


 出版社も大型書店も焚書に荷担した伝説の禁書を遂に読了!さあどれほど煽情的な悪書なのかとWKTKして読んでみましたら結果は意外なくらいに抑制的でしっかりとした取材に基づいたもの。ただそこから導き出される現状は悪夢というかなんというかの大惨事。中二病的な少女の「自己否定による承認欲求」なんて手に負えない「妄想」を、政治的意図から教育機関煽って、経済的利益の追求のために医療機関がそれに全乗っかりするってどんだけ凶悪な搾取構造だと。この本でも惹句でもインフルエンサーがやり玉に挙がってますが、個人的にはインフルエンサーによる煽動よりも、親も学校も医師も誰も諫めない無責任なアメリカ社会の構造的な欠陥が露呈してるだけなんじゃないかと。登場する親が揃いも揃って「LGBTQ+に理解のあるリベラル」な考えの方々なのがその確信を強めます。という訳で、論調は抑制的ですし正直そこまで過激な事も行ってないので、読み物としては少し刺激にかけますが、頑張ってこの強固な利権構造を確立した医療業界周りからすると「他人の米櫃に手を突っ込むなや、われ」とぶちぎれるのも分かる気がするなあと。同性愛じゃなくトランスジェンダーだけが問題視されてる理由もよく分かりました。うん、同性愛は「治療」に金かけてくれないもんね。
 という訳で、LGBTQ+界隈よりもアメリカの医療業界の闇の方がはるかに気になってしまうトンデモ本的な楽しみ方もできる一冊。あなたも是非ご一読あれ。批判するにしても同調するにしてもトンデモ的な楽しみ方するにしても、焚書だけはあきまへん。

So, tell me what you want, what you really really want.

 トランスジェンダー周りの議論聞いてると、アメリカ人って性別の役割に対する固定観念がひどいなあと。男の子の趣味に女の子が興味を持ったら、女の子の服装に男の子が興味を持ったらそれはもう性別違和の典型症状ってそらトランスジェンダーも増えるし、マチズモも蔓延するわ。日本のように異性装や男の娘や宝塚や百合やBLののさばる文化こそが真の多様性だと信じてやみません。


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