痛いニュース(ノ∀`) : 報道関係者、広島サミット記念品をフリマサイトに相次ぎ出品 - ライブドアブログ
流石社会の木鐸。現代の日本の民度をよく象徴してます。
ここ半年ほどの懸案事項が落着してようやく調印の運びに。とは言えここから超えなきゃいけないハードルってどんだけあるんだろう。まだまだ忙しい日々が続きそうです。
まさに語り告継がれるストーリー
第二次世界大戦勃発を前に混沌を極める「魔都」上海。立身を目指して流れ着いた日本人吾郷次郎は青帮の楊直と義兄弟となり修羅の道を進むことに。彼の行き先は破滅かそれとも・・・。
上田文学の新境地ここにあり!まさか、叙情と客観の同居する彼女の筆とピカレスクノワールの相性がここまで良いとは。彼女の致命的な欠点である、緻密設定と壮大な物語が紡がれるのに最後のクライマックスはなぜかB級アクションの悪癖が、この舞台だと全く気になりません。個別ですげえってなったところを上げていくと、後日談がプロローグに配置されて、確かな破滅を予感させられつつ読み進めるタイプの構成が、最終盤にその意味がガラッと変わる展開はもう声が出るほどの感動。そして、日本人が中国舞台、しかも暗部の物語を描くという、センシティブな設定の物語を紡ぐにあたって、日本人の男は基本悪役で惨めな最期を遂げながらも、最後まで狂気じみた信念と美学に準ずるっていうキャラクターの取り扱いのバランス感覚にはもはや脱帽です。なんだか洗練されてなくて色々もやもやの残る出来だった『破滅の王』がブラッシュアップされて完成したらこうなるのかって感じの大傑作。問答無用で是非ご一読を。まあ自分なんかが宣伝しなくとも、色んな賞に引っ張りだこでしょうけど。