『ホログラム街の女』

【恥】東京に夢を見て上京してきた福岡県のホストのメモが全世界に公開されてしまうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ:ハムスター速報
なんというか今の日本の病理が煮凝りにされたようなメモだ。

　うなぎ上りの不快指数に負けてついにクーラー様稼働。どうか電気代の方はお慈悲を。

ウマ娘進捗

ダイワスカーレットメイクデビュー1着。代表ウマ娘：サクラバクシンオー

ホログラム街の女 (ハヤカワ文庫SF)

作者:F.ポールウィルスン
メディア: 文庫

真っ白な景色にいま誘われて僕は行くよまだ見ぬ世界へ

　欲望の渦巻く街ダイディータウン、そこから逃げ出したクローン娼婦の依頼はさえない貧乏探偵をどこへいざなうのか。

　SFハードボイルド！という訳で、正直あまり期待せずに読み始めたんですが、実際はまあ面白いこと。第1章こそよくあるパターンの「これSFな意味ある？」なハードボイルドモノでしたが、2章の落とし子問題からは見事なSF作品へ。特に単分子ワイヤーからの生還シークエンスは描写が微に入り細を穿ち、不思議な説得力を醸し出す実に味わい深いものに。そして3章の大団円に来たらこれはもう感涙間違いなしの大盛り上がり。ちょっとくさめの王道なラストシーンも実にハードボイルドで◎。実に素晴らしい読書体験ができました。たまには期待せずに適当な本を読むのもいいもんだ。

強がってキズついた心透かしたように

　若い頃はハードボイルドものの魅力が一切分からなかったんですが、おっさんになってようやく分かり始めてきました。これ中高年層にとってのラノベやなろうだ。流石にローティーンの子たちに自己投影するのはきつくなってきたけど、やっぱり心のどこかには「冴えない自分がふとしたことでヒーローに」の願望は捨てきれない。そんな欲望を癒してくれるジャンルなんですね。今度一遍黒豹シリーズとか手を出してみようかなあ