脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『英国王妃物語』

首都高が川になっている・・・まとめ | Hiroiro
歩道もあちこち池が出来てましたね。こんなあたりに東京の都市機能の耐雪能力の脆弱さがうかがえます。


 大分今更ですが、WF行ってきました。コミケに比べて特撮スパロボ成分多めのラインナップは私の琴線にばっちりヒット。商品単価が高すぎて逆に財布に優しいのも◎。コミケ時点ではまどか一強だったコスプレの皆さんが今回は艦これ一色だったのも印象的。流行ってのはほんの数か月で一気に変わるもんなんですね。


艦これ進捗

  • 北方海域モーレイ海攻略中。第一艦隊旗艦:赤城改。

英国王妃物語 (河出文庫)

英国王妃物語 (河出文庫)

If I was given opportunity I'd kill for your love

 スティーブン王マティルダ、ヘンリー2世妃エリナー、エドワード2世妃イザベル、ヘンリー5世妃キャサリン、ヘンリー6世妃マーガレット、エドワード4世エリザベス、チャールズ2世妃キャサリン、ジョージ1世妃ゾフィア・ドロテア、ジョージ2世妃キャロライン、エドワード7世妃アレグザンドラetc英国史を彩る華麗なる王妃たちの物語。歴史は男だけのものと誰が決めた。


 ダイアナ王太子妃を引き合いに出すまでもなく、個性派揃いのイギリス王妃列伝を英国史の泰斗森護氏が描く。森薫の親戚か何かかと疑いたくなるような英国Loveが文面からにじみ出ているのでお好きな方にはたまらないかと。逆に言えば、興味のあまりない人にとってはちと食傷気味になるかも。列伝ものにしてはかなり丁寧に時代背景の解説をしてくれてはいるんですが、いかんせん中近世の英国王室史なんてのは門外漢にとっては魔窟以外の何物でもないので一読で理解しようというのが野暮です。どんだけ複雑怪奇な家系図してんだあいつら。
 まあ筆者の愛と文章力で読み物としてはかなり上質と言っていいものなので、アフタヌーンティーのお供にどうぞ。

Love you yeah, give it to me

 前々から日本の歴史はは男尊女卑の歴史と言われる度に反駁してきたものですが、この本読んで考えを改めました。社交界に限られるとは言え、これだけ女性が表舞台で活き活きと大暴れしている国から見れば、大和撫子なぞ牙を抜かれた従順な飼い犬に過ぎないと思われてもしょうがありません。逆に言えば、ウーマンリブなんてのは千年の歴史に裏打ちされてこその思想なんだと改めて。良かれ悪しかれ今後も女性の社会進出は増加の一途を辿るでしょう。それに対応する為にも、日本独自の歴史観に裏打ちされたオリジナルの女権拡張思想の確立が急務です。

Made in Heaven

Made in Heaven

帰って来た今日の一行知識

イギリス王妃の殆どは外国人
全43人中イングランド出身者は僅か10人*1。ヨーロッパ諸国の交流の深さがうかがえますね。こんな複雑怪奇な「外交」を千年以上やってる相手に勝とうって方が無謀です。

*1:ジョン妃イザベル・オブ・グロースター、ヘンリー4世妃メアリー・ドゥ・ブーン、エドワード4世妃エリザベス・ウッドヴィル、リチャード3世妃アン・オブ・ウォーリック、ヘンリー7世妃エリザベス・オブ・ヨーク、ヘンリー8世アン・ブーリン、同ジェイン・シーモア、同キャサリン・ハワード、同キャサリン・パー、ジェイムズ2世妃アン・ハイド