脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ガ島』

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カラス×ネコは結構萌えかもしんない。


 今日うちにこられた利用者さんのご家族様(おばちゃん以上おばあちゃん未満)。ふと手元の資料を入れたクリアファイルに目をやれば、何をどう見てもエロゲの特典風のブツ。その場で突っ込む訳にもいかず、かといって後で笑い話にしようにも感動を共有してくれそうな人もなく、かなりもんもんとしてしまいました。
 ちなみに帰宅後調査した結果ブツの正体はこれ。今をときめくニトロプラスの『月光のカルネヴァーレ』のコミカライズの付録。ぎりぎり18禁ではありませんでした。チャンピオンREDの定期購読者の息子さんが「こんなの使えるか!」って打ち捨てといたのを深く考えずに再利用ってとこでしょうか。しかし、世間って以外にエロに寛容なのね。

ガ島 (1973年)

ガ島 (1973年)

異形の命の叫びが雲間を引き裂いた

 南海の孤島に一大テーマパークを。高度経済成長の波に乗って世界進出を果たさんとする日本人。彼らの大それた野望の地は、南メイに果てた無名戦士の眠る墓地だった。下見と現地説明会を兼ねた現地訪問はいかなる冒険譚となるのか・・・

 べ兵連の旗頭にして新左翼の巨魁小田実大先生の筆になる長編小説その名も『ガ島』とあって、本多勝一の『中国の道』ばりの地獄絵図を期待したのですが、フタを開けてみれば肩すかしのユーモア小説。流石の文章力で本当の意味でヤオイな物語を退屈させずに読ませる力量には感服いたしますが、コレジャナイ感が強すぎて正直がっかり。大人しく南洋戦記ものが読みたかったよママン。
 さて、そんな勝手な期待をさておけば、内容は土人だクロンボだ酋長だの差別用語と、若者とガイジンへの差別意識満載の実に牧歌的な小説。昭和一桁の目には戦後世界はこう見えてたのかと変な方向での感動が芽生えます。えーと、あとは・・・ほんの数日前の読了でこんなにも内容思い出すのに難渋するってのはある意味すごいと思いますまる。

嘆きを恨みに変え憎しみを怒りに変え

 英霊に捧ぐべきは反省や同情や謝罪ではなく今の繁栄の礎になってくれたことへの感謝以外にないと言うのが個人的な持論です。その為にも我らが為すべきはただ一つ、先の大戦平家物語に負けぬ悲しくも美しい鎮魂叙事詩にまとめ上げることではないでしょうか。

帰ってきた今日の一行知識

べ平連は事実上KGBの下部組織だった
ワシントンポストに全面広告を出したりと市民組織にあるまじき資金量にアメリカ当局も首を捻ってようですが、その真相はこんなところにあるんですね。日本人の外患誘致への危機感のなさは昨今の韓流ブームに始まったことでないようで。