脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『お釈迦様もみてる〜紅か白か』

http://psyco.jp/kai/
便利な世の中になったもんです。しかし、ありがたみは欠片もないな、こりゃ。


 北京五輪開幕!野球の代表メンバーの帰国がどれだけ先に延びるかしか興味のない非国民な私ですが、とりあえずみんなガンバレー。

みんなで騒ぐのちょっぴり楽しんじゃってる僕ら

 「オッス」
 「オッス」
 暑苦しい朝の挨拶が、どんよりしたにび色の空にこだまする。
 お釈迦様の門前に集う少年たちが、今日も仁王のようないかつい形相で、二股の分かれ道を選んでいく。
 汗臭い饐えた体躯を包むのは、深い色の制服。
 ぼさぼさの髪を振り乱し、乱雑に羽織った上着をたなびかして、全速力で走りぬけるのがここでのたしなみ。もちろん、時間に余裕を持ってゆうゆうと登校するなどといった、すかした野郎など存在していようはずもない。
 ここは私立花寺学院。


 てな訳で、大人気シリーズ「マリ見て」のスピンオフ作品。正直読む前から、イロモノ感漂う地雷臭がプンプンしてますが、気にせず、以下感想。

お釈迦様もみてる

ただの迂闊野郎か、それとも前途有望な伸びゆく若木であるのか」by柏木優

 平凡な、平凡だった男子高生福沢祐麒。入学初日から学園のヒーロー光の君に目をつけられた彼の学園生活はどうなる。


 登場人物全員思考回路と行動が女々しい。話の筋自体は多少ベタなものの、王道を行くしっかりしたものなのに、その違和感がどうしても拭えず、なんとも言えぬ微妙な読後感でした。地に足の着いてないファンタジーは実に気色悪いもんだなと。

アンドレの憂鬱

アンドレ先輩って、やさしいよな」by小林正念

 光の君一の側近。つい先日までそれは確かに自分の場所だったはず、それを奪ったぽっと出の一年生ユキチ。俺は奴を認めない。


 同上。ツンデレを男がやってもちっとも萌えません。鬱陶しい。

強く結ばれた絆は、現在、過去、未来へと

 まとめ。女性の思い描く男子校の気持ち悪さは尋常でない。少女マンガの王子様勢揃いの学園は正直身の毛もよだちます。男の描く女子校妄想も女性の目で見たらこれ以上に気持ち悪いんだろうなー。ヲタクを忌避したくなる訳も判る気がします。要反省。
 さて、今野先生。こんな寄り道してないで、早く祐巳祥子サーガの大団円に取り掛かってくださいな。期待と信頼してますよ。

いぬかみっ!狂走曲 そのにっ!~絶望との戦い~

いぬかみっ!狂走曲 そのにっ!~絶望との戦い~

帰ってきた今日の一行知識

浄土真宗の教義の真髄は他力本願。*1
だから広島人はこんなんばっかなんですかね。
 

*1:他力本願の原義は「阿弥陀仏の本願。また、衆生がそれに頼って成仏を願うこと。」(『広辞苑 第五版』より引用)で、「自分一人の力で成仏できるなんて思い上がるな」という立派な教えなのです。