脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

お~い!竜馬

【石破茂】自民党 ついに立憲民主党と組んで連立政権を選択肢に:ハムスター速報
えーと、高市総裁だと自民党が崩壊するって言ってた方々は今どんな気持ちですか?


 正月2日は完全無欠の寝正月。たまにはこうやって何もしないをするのもいいもんですね。

どこからどこまでが青春なのか未だわからずさすらい者よ

 グズでノロマな泣き虫竜馬。郷士差別の色濃く残る土佐で育った彼がいかにして回天の英雄へと雄飛したのか。


 幕末史はこれと『風雲児たち 幕末編』で覚えました。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』と並んで坂本龍馬を人口に膾炙させた大傑作。歴史ものとしてみると原作の武田鉄矢の趣味か人間ドラマに寄せ過ぎではありますが、物語としてはかなりの完成度。序盤に徹底して描かれた、山内家からガチでクレームが来たって都市伝説の残る陰惨極まりない上士による郷士差別の描写や、武市半平太岡田以蔵との友情物語の強調の所為で、中盤の土佐勤王党壊滅で物語の流れが途切れて、その後の後藤象二郎との和解に説得力やカタルシスがなくなっちゃってたりとそこそこやらかしてはいますが、それでも幕末史を彩る偉人達を非常に人間臭く描いてくれてて人物理解には最適の一冊と言えるでしょう。幕末史に興味を持たれた方はまず是非ご一読を。

夢と暮らしのゴッタ煮でたどり着く場所も見えず

 前田慶次や弥助なんかの過大評価なキャラクターの中でもトップクラスの知名度を誇るのは間違いなく坂本龍馬でしょう。『竜馬がゆく』や『お~い!竜馬』を入口に、等身大の坂本龍馬の評価を下せるようになってからが幕末の本当の面白さが分かる時でしょう。幕末沼にはまってくれる人が一人でも増えるよう本作がもっと広まって欲しいなあと思う今日この頃でした。

くそったれの涙

くそったれの涙

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