広島東洋カープのニュース | 中国新聞アルファ
日本人の悪い癖。けどだからこそ、サブカルチャーに優秀な人材が集まるのかもしれませんね。自分を絶対に正しいと思ってる奴に碌なのはいませんし。
梅雨。雨の日は眠くなるにゃー。
- 作者: 志水一夫
- 出版社/メーカー: 楽工社
- 発売日: 2007/08/01
- メディア: 単行本
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誰かがどこかでまた悩んでるじっとしてる訳にいかない
ユダヤ陰謀論に細木和子にUFOにジョン=レノン。世に蔓延するオカルト説の数々の歴史と展開を詳述した珠玉のレポート群。これを読まずにオカルト通を名乗るなかれ。
と学会一の理論派志水一夫の数年ぶりの単独本。会長の山本弘とはまた違った文系チックなアプローチの仕方が斬新です。普通超常現象批判と言えば、それがあり得ないことを法則や計算で示して論破しようとするものですが、この人は各種の参考文献を駆使して、その理論の出典や成立の過程、その人物が強く影響を受けている宗教人物等を焙り出して間接的に否定しようと言うものです。文系人間なので個人的にはこの手法は大好きなのですが、この手法の致命的欠陥たる一定以上の知識がないと、参考文献や引用先を羅列されても一切面白くないというのが思いっきり目立ってしまっています。そうかそれで世間のみんなは実証的歴史学が嫌いなのか、納得。
閑話休題。文章も会長と比べて、華も小手先の技術もかけているので、ぱっと見た目とは違った、実に硬派な学術書もどきになっています。正直娯楽で気楽に読むというのは無理なので、オカルトの修羅の道に踏み込もうと言うますらおがいましたら是非手にとってみてください。