脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『呪の思想〜神と人との間』

ネットでアニメ評論の40代独身ブロガー(ツイッター) 社内で「アキバ系」レッテル貼られリストラ対象に|やらおん!
あんまり他人事じゃないな。くわばらくわばら。


 五月病罹患中。早く夏が来ないかなぁ。


SRWUX進捗

  • 2周目第17話「とけゆく時間」ザ・ブーム軍と交戦中。トップエース:エイーダ=ロッサ@R-ダイガン。

呪の思想―神と人との間

呪の思想―神と人との間

釘よ覚えろ覚えろこの唄を

 原始、文学はいや文字はまごうかたなく呪術であった。数千年の人類の営みの果て忘れ去られたその呪いの力を当代の碩学二人が呼び覚ます。

 
 白川静梅原猛の対談本。御年90を回ろうかという長老と学会の異端児のコンビなんで怖いもんなしです。個人的には吉川幸次郎系の学説が好きなのと昔井沢元彦にはまって大分痛い目にあったのとで、こういった自由に空想の翼をはばたかせる系の解釈とは距離を置き気味なんですが、さすがにこのレベルの方々だと十二分に楽しんで読めました。対談まとめてる編集者から大分オサレ系の匂いを感じるのが鼻につきますが、間違いなく良書と呼べるでしょう。ただ、全編通しての立命館讃美だけは元京大生としては「けっ」って感じですけど。

私いつまで釘をさす

 自分が大学生だった頃だから約十年前、同級生たちの間で大ブームだった白川静。実は本著が初体験なんですが、人気の訳が少しわかりました。独創的で断定的なその姿勢は、曖昧模糊とした文系学問に飽いた人々の心をとらえてはなさないはずです。しかし、それでも一時とは言え、国史しかも中世史という王道の末節を汚した身としては、中途半端で煮え切らない文献考証学こそが学問の本道だと信じます。

Anthology 山崎ハコ best

Anthology 山崎ハコ best

帰ってきた今日の一行知識

古代の占いは自分が望んでいる結果がでるまで何回でも繰り返された
十連卜なんてのもあったそうで。占いに依存しがちな現代人も古代人のこのおおらかさを学べばいいと思う。