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ゴジラが何ぼのもんじゃい
頑張って負債を消化したとたん、怒涛の三連敗って何の嫌がらせでしょうか。これだったら大人しく一日一更新でも間に合ってたぢゃん。カープの復調祈願でまた暫く更新さぼってみようかしらん。以下ネタバレ注意。
- 作者: 唐沢俊一
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/04/14
- メディア: 単行本
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いかすぞ!ガメラ
今日も今日とてあてどなく本屋を彷徨ってたら、いつの間にか唐沢俊一が新刊出してたので条件反射で購入。「小さな勇者たち〜GAMERA〜」の公開に向けた露骨な便乗本ですが、唐沢氏は兄弟揃ってB級怪獣映画の大ファンのようなので、内容には期待してもよさそうです。
今はなき大映の思い出話と、枯れた爺様の自慢臭い説教話。ガメラか高度経済成長以前の邦画に興味のある人以外には退屈なだけでしょう。正味対象年齢が私より20年ぐらい上臭いです。ついでに言うと、今まで映画館に行った回数が両手で足ります*1。要するに映画に興味なんざさらさらないわけです。てなわけで、この本のまっとうな感想は放棄して、ガメラについての感想を語ろうかと思います。
って言っても、平成三部作と近くのレンタルビデオ屋に何故か一本だけ転がってた「ガメラ対大悪獣ギロン」しか見たことないのですが。まあ中途半端はいつものこと、開き直って行きましょう。
- 「ギロン」・・・安っぽい特撮と適当なシナリオ。これぞB級特撮の鑑。ヒマで死にそうな日曜日に頭を使わず見るのには最適じゃないでしょうか。私はうっかり友人の前で見たので、死ぬほど馬鹿にされましたが。
- 「大怪獣空中決戦」「邪神覚醒」・・・よく出来た作品だとは思いますが、そつがなさ過ぎて印象に残らない感じ。
- 「レギオン襲来」・・・これだけ何故ここまで琴線に触れるのか全く分かりませんが、デカブツ系特撮ではマイフェイバリットな作品。「我が名はレギオン。我は多数なるが故に」*2とか「(ガメラ緒戦敗退後、ガメラの無事を確信している理由を問われて)だってガメラはレギオンを赦さないから」(両方ともうろ覚えです。悪しからず。)とか印象に残る台詞満載です。それに何より自衛隊がカッコいい。怪獣映画の常で、ボロクソに負けはするのですが、その負け方が壊走するのではなく、防衛線をじりじり下げていくという負け方なのが、感涙ものです。これで主題歌が印象に残るものであれば言うことなかったのですが、ウルフルズの「そら」という場違いな曲*3を採用してしまい後味が酷いことになっています。画竜点睛を欠くとはこのことでしょう。関係者には猛省を促したいものです。
がんばれ!ガメラ
公開中の「小さき勇者たち」はどうも中途半端に感動モノな作品のようなので、あまり身に行く気に成りません。最近往年の名作が続々とリメイクされていますが、どれも「大人も見れる特撮」に呪縛されすぎているように思います。シリアスや感動が欲しいのならそこらに転がる有象無象の邦画を見れば済むことでしょう。問答無用にかっこいいヒーローや小便ちびるほどに恐ろしい怪獣こそが「特撮」の存在意義なのではないでしょうか。